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ライフライン断絶
ライフライン断絶に備えるなら

 新潟県中越地震では、電気、水道、ガス、道路といったライフラインが大きな被害を受けました。では、これらのライフラインが止まればどうなるのでしょうか。これを阪神大震災の経験から見てみましょう。

1.電気が止まれば・・・・ (復旧は早い。ガマンガマン)

 実は電気は、ライフラインの中でもっとも早く復旧するライフラインで、阪神大震災でも1週間程度でほとんどの被災地が応急的であっても復旧しています。
 でも、地震に限らず災害当初は、電気が止まっていれば、情報源はラジオしかありません。電話などもほとんどが電源を必要とするものですから、電話も通じなくなります。阪神大震災当時よりも携帯電話が普及し、一時的に回線が通じなくなる、といった事はありますが、携帯電話を使えば、通信や連絡に関してはそれほど影響はありません。
 しかし、それ以外に電気を使うものは多く、マンションの給水ポンプは動かなくなり、屋上にある給水タンクの水が無くなれば、トイレの水も使えなくなります。

2.水が止まれば・・・・(水洗トイレは使えな〜い)
 水の復旧は大変です。阪神大震災でも復旧に2〜3ヶ月以上かかった地域もあります。
 当然、この間は給水車に頼るしかなく、風呂はもちろん、炊事も洗濯も満足には出来ません。日常生活にもっとも影響を与えるライフラインです。
 そして、水が出なければ、水洗トイレは使えませ〜ん。。。。
 阪神大震災の避難所でも、多くの仮設トイレがあったことを覚えているでしょうか。
 切実な問題です。

3.ガスが止まれば・・・・(電気でやりくり、でも風呂も入れない)
 ガスも水道と同様に復旧がもっとも長引くライフラインです。
 我が家も阪神大震災ではガスが3ヶ月近く復旧しませんでした。
 長い地域では復旧まで4〜5ヶ月近くかかった地域もあったと記憶しています。
 そのときの生活はどんなだったのでしょうか・・
 風呂は炊けない、料理は電気をつかう電磁調理器、ホットプレート、炊飯器、電子レンジ、電気ポットを総動員です。
 もちろん、これだけの電気製品を1カ所で使ってはブレーカーが飛んでしまいます。あっちの部屋でこれを使い、こっちの部屋であれを使い、とブレーカーが飛ばないように使うのも一苦労。
 でも料理は冬だったので、1つの鍋で完結する鍋料理が中心です。多くの鍋やフライパンを使っての料理など、ガスが無い以上無理、無理、無理です。
 そして、もっとも困ったのが『お風呂』。風呂への給湯はガス湯沸かし器でしたから、風呂など沸かせません。時々は郊外の銭湯にいっても、それ以外は電気ポットやカセットコンロを使って100度近い熱湯を沸かし、それと水を混ぜて、ささやかな湯舟をつくり、まるで行水をするような入り方が3ヶ月近く続いたのでした。
 注:オール電化なら大丈夫ですょ・・・

4.大都市でライフラインが止まれば・・・・
 避難所では、簡単に食料や水が手にはいるのでしょうか。
答えはNOです。
 阪神大震災の時もそうでしたが、物資を運ぼうにも、道路が寸断され、倒れ欠けた建物、陥没した道路が物資の行く手をふさぎ、そう簡単に避難所には物資は届きません。
 もちろん、近くの食料品店やコンビニの棚には、何も残っていません。災害当日、あっという間に商品は無くなりますから・・・
 そして、やっと、救援物資が入りたり、ある程度の量が届くようになるのは、災害から3〜5日以上経たないと不可能なのです。

5.ライフラインはどのくらいで復旧するのか
 電気、水道、ガスといったライフラインはどのくらいで復旧するのか。
阪神淡路大震災では、神戸市がその結果をまとめており、神戸市内のライフラインの復旧に下記のような時間がかかっています。
神戸市のライフライン復旧状況
(阪神淡路大震災時)
・電気   :  7日間
・電話   : 15日間
・水道   : 91日間
・ガス   : 85日間
・下水道  :135日間
・ゴミ処理場: 35日間   
注:この復旧例は神戸市のものです。実際には神戸市の周辺都市も被害を受けていますが、おおむね同様の期間を要しています。
また、鉄道の復旧なども1ヶ月前後の期間を要した箇所もあったと記憶しています。
 もちろん、道路などは数年にわたっての復旧工事が進められ、被災地では交通渋滞はもっと多くなります。

6.避難所人数

 避難所には、ピーク時にどの程度の人間が避難するのでしょうか。
もちろん、これは災害の規模や範囲、大都市部か、地方都市か、などさまざまな要素で異なりますが、次のような数字があります。
災害時の
避難所ピーク人数
・阪神淡路大震災(神戸市):ピーク時 23万6千人
・新潟県中越地震     :報道推定 10万人越え
 神戸市の事例では、都市人口150万人のうち、実に6人に1人が避難所に詰めかけたことになります。もちろん、神戸市以外の周辺都市も被害を受けたため、実数はさらに大きくなります。
また、新潟県中越地震では、報道推定として10万を越える人が避難所生活と言われており、小千谷市、長岡市の震災中心域の人口約25万人のうちの半分近くが避難所周辺に詰めかけたことになります。

7.物資の備蓄はあるのか
 阪神淡路大震災以降、東海、東南海地震など、大型災害時の都市防災を高める意味から、多くの都市では災害備蓄が条例化されたり、備蓄倉庫を造ったり、あるいは都市相互の災害協定、スーパーなど大手物流会社との災害協定の締結など、形の上では、阪神大震災当時よりも、都市防災時の備蓄や救援態勢は強化されつつあります。
 しかし、下表のように、その取り組みは都市によって様々であり、新潟県中越地震でも報道されたように、避難所と指定されたからといって物資が十分にある訳ではありません。
新潟県 ・乾パン       :11,000缶
・災害用アルファ米  :41,000食
・飲料水(1L)   :10,000本
神戸市(防災計画) ・避難拠点、集積拠点 :10万食
(達成率7〜8割)
横浜市(防災計画) ・乾パン       :300万食
東京都・防災課
(単位不明)
・乾パン(クラッカー):93,000
・災害用アルファ米  :74,000
・飲料水       :13,000
他に福祉局管轄
・乾パン       :20万食
・米         :6,450トン
 この数字がその都市の備蓄のすべてではないでしょうが、都市の多くは、周辺都市との災害協定や地元流通業者との災害協定に物資の補給を頼っています。
 つまり、その都市に備蓄されているのは、わずか1日以下程度の備蓄量しか無い。ということなのです。
 もちろん、米なども備蓄されているため、炊き出しも可能になりますが、それができるのはせいぜい災害の3日目以降となり、避難所などへの供給も当初はバラツキが発生します。

8.自衛隊はどう動いた・・・

 新潟県中越地震では、地震発生17時56分の30分後の18時32分に最初の偵察飛行が始まり、地震当日、約20機が出動し、19時30分前後には新潟県庁、長岡市、小千谷市役所、柏崎市役所、長岡市役所、十日町などに連絡員が派遣され始めていました。
 翌24日は、隊員2000名と航空機約30機、25日は隊員2400名、航空機約30機が出動しています。(第二普通科連隊、新潟県上越市)
(防衛庁発表:食料補給23万食、救助約800名・・災害発生から44時間)

 阪神淡路大震災当時は、自衛隊の出動命令を巡り、自衛隊が宿営地で足止めをくい、素早く被災地に出動できなかった当時から比べれば支援体制も相当進んでいます。
 このあたりは、災害に少し心強い味方かも・・・
まぁ、政府も少しは進歩したのかなぁ。

 ただ、面災害であった阪神淡路大震災などの都市災害に比べ、点と点を結ぶ災害の特徴が強い新潟県中越地震では小さな集落の孤立地帯が多く発生し、それらの孤立地帯への救援方法のシステムは、この災害の今後の検証を待たないとできないでしょうね。

.では、当座をどう乗りきれば・・・・

 今の住まいが倒壊してしまった場合と、多少被害はあっても、とりあえず住める状態とでは大きく状況が変わります。ここでは、住まいが残されたが、すべてのライフラインが途絶したという想定で考えてみましょう。



状況
・電気はとまり、水も、ガスも来ません。

・交通機関はすべて止まります。

・携帯電話も数日間はパンク状態でつながりません。

・道路はいたるところ各没し、倒壊した建物で道をふさいでいます。
 電気が止まり、水もガスも出なくなり、道路は寸断されライフラインの止まった街。ライフラインの復旧など個人の力では不可能な事ですね。でも食べなければ、寝なければ、排便もしなければなりません。

・必ず必要なもの
 災害は長期戦です。何もかも準備をしたつもりでも、その通りの災害が来てくれるわけではありません。「はじめに」のなかの「避難路は救援路」で書いたように、少し離れれば普通の街が何気ない生活をしています。そこに必要物資の買い出しをおこなうのも大切なことです。 まずは、災害3日間をどうするかだけを想定しておきましょう。
情報源
携帯ラジオ 電気が止まれば、当然テレビもインターネットも電話も使えません。災害時にもっとも頼りになるのは携帯ラジオ。そして、そのための電池です。
この特集の「はじめに」で書いているように、災害の当事者は、そのとき何が起こっているのかさえわかりません。情報源としての『電池で動くラジオ』は必需品です。
注:最近では、ハンドルを回して自家発電で電気をつくるラジオ兼懐中電灯も売られています。
腹を満たすもの
水道が止まれば、水も出ません。(当たり前!!)人間は1日約2リットルの水が必要です。給水車が来るようになる災害3日目程度までは水の蓄えは不可欠です。
エマージェンシーウォーター 1.5リットル瓶8本 \2,800円前後(5年保存可) 
食料 電気もガスも水も来ていなければ、どうやって調理をする?
水だけでご飯になるアルファ米 5食\1,500円前後・・最低3日分必要。副食は缶詰類でもどうにかなるも・・・。
調理用具 . キャンプ用調理器具も良いかも知れませんが、絶対に必要なもの、というほどでも無いでしょう。電気の復旧は比較的早いですから、電気の調理器具は災害が長引けば必需品です。
また、長期断水のために水を蓄えておくポリバケツなども、災害がある程度収まってから少し離れた被災地以外の街で購入するのもひとつの方法です。
医療品 持病薬、ビタミン剤 災害時は十分な栄養も休息もとれず、体調を崩すケースが非常に多くなります。強力な栄養補助商品は不可欠です。


ここから先は、いろいろなサイトが啓蒙活動をしています。
どう考えるか、どう備えるかは、個人の考え方。。。。。


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