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地震に備えるなら
地震に備えるなら

 新潟県中越地震でもテレビで放映され始めましたが、建物が地震を受けたとき、ほとんどの家屋は1階がペシャンコにつぶれています。それは、阪神大震災でも同じです。

 もちろん、阪神大震災でも、倒壊した建物は古い築年数の建物が多く、最近建てられた建物が、早々簡単には倒壊しないでしょうが、建物が傾くかどうかは別の話です。
  被災地では、外観はどうもなくても、少し建物が傾いている建物が多く存在していました。これらの修理には多額の費用が必要となってきます。

 新潟県中越地震でも、最初の震度6強の地震の時は建っていた建物が、3回目の震度6強の地震の時に大きく建物が傾いた。という旅館の人の話が紹介されていましたが、阪神大震災ではほとんど損傷がなかった築25年の我が家でしたが、その2年後には建て替えを余儀なくされました。
 それは、ちょっとした台風の風でも、ユラユラと、以前よりも大きく揺れることが多くなったためです。軸組工法であったため、柱や梁の接合部といわれる部分がゆるみ、少しの強風でも揺れるようになっていました。

 建物がつぶれ、不自由な避難所生活を数ヶ月以上も続けることは、非常に大きなストレスが生じます。たとえ、ガスが通じていなくて不自由でも、自宅で生活できることのほうが、精神的ストレスの度合いは大きく下がります。

 このサイトでは、今までに500件以上のサポートサービスを通じて、多くの建物の耐震性の傾向を知ることが出来ました。
  もっとも、サポートサービスを依頼された人が、どれだけ耐震性を考えているのか疑問ですが、今までのサポートサービスの中のほとんどの建物は、品確法でいう、耐震等級2前後の耐力壁を有していますが、極めて少ないものの、建築基準法ギリギリの耐震性しか確保されていない建物もあります。

 倒壊した建物にローンが残っていたりすると悲劇以外の何者でもありません。

 建物として地震に備えるには何が必要なのでしょうか。

建物の耐震性を高めよう

 建築基準法ギリギリの耐震性から、耐震等級2や3に上げるのに、わずか10〜20万円にも満たない費用で可能なのですから、いざというとき頼りになる我が家の耐震性を真剣に考えることは、本当の危機管理だと思いますょ。
 でも、耐震性など業者がキチンと計算しているのだろう・・とお任せ主義になっていませんか。

 いままでの数百件のサポートサービスのデータでは、在来工法(軸組工法)の多くの建物が品確法でいう耐震等級2前後の耐力壁を設けており、2X4工法では、等級3を越える高い耐震性を持っている建物も珍しくありません。
 今から住まいを考えている方は、是非ご自身の建物の耐震性を確認しておきましょう。

■役所は審査してくれない。
 よく建築会社の説明に、「役所の審査も通っていますから大丈夫です」という説明があります。
 でも、少なくとも耐震性の面で言えばウソ!!
木造2階建てで建築士が設計した建物は、役所は構面の審査は免除されています。
 つまり、あなたが、この建物はどの程度の耐震性があるのですか?と聞かなければ、最低限、建築基準法で定められた程度の耐震性でも良いのです。

■建築基準法で決められた耐震性って?
 それは、震度6〜7程度の地震(数百年に一度)で倒壊、崩壊しない。震度5程度の地震(数十年に一度)で損傷しない程度。となっています。

これを読んでなにか気がつきました。
気がついた人は偉い!!

そう。

震度6〜7で倒壊、崩壊しない。ということは、多少家が傾きのは仕方ない・・とも解釈できますょ〜・・・(全壊はしないが半壊は仕方ない??)


家具を固定すべき

 そして、もう一つ大事なことは家具の固定。
 いくら建物を丈夫にして建物は被害は無くても、震度5前後を超えると家具が倒れたり、家電製品が吹っ飛んだりします。そして、地震の時に多いケガも家具の転倒や下敷きになってケガをしたり、亡くなるケースが多いです。
 家具を壁や柱に固定することは、地震対策の第一歩です。

 ここでは、実際の家具の固定方法を紹介しておきましょう。
 家具の固定は誰もやってくれません。するかしないかあなたの意志次第です。

■L型金物による固定
 もっとも確実な方法です。
・建物の構造
 その前に、家具も建物もどこにでもビスが効くのではありません。建物は右や下の写真のようにおおむね45cm程度(輸入住宅系では40cm前後)にしか、柱あるいは間柱(まばしら)といわれる下地材が入っていません。これ以外は、極めて衝撃に弱い石膏ボードが張られているだけです。そのため、建物への固定は、この柱あるいは間柱を探してビスを打つ必要があります。



右上は、在来工法(軸組工法)の壁下地
中上は、2X4工法の天井下地
左は、2X4工法の壁下地

・家具の構造
 また、家具も右の図のように、フラッシュ構造と呼ばれる4周の枠材に厚み2.7mm程度の薄い薄いベニヤを両面に張っているにすぎません。そして、立方体である家具は、このように構造のパネルが6面つくられているにすぎません。
 つまり、下材以外は全くの空洞です。
 当然、2.7mm程度のベニヤではビスなど効きません。
 つまり、家具を固定するにしても、下材といわれる家具の周囲の下地木材にビスを取り付ける必要があります。

 家具の固定では、このような家具自身の構造を知っておくことも不可欠です。

・建物の柱の見つけ方
 建物の柱や間柱といった下地は、40〜45cm前後に入っていますが、それを見つけるためには、ホームセンターなどで市販されている、右の写真のような下地センサーといった道具を利用します。
 写真左は壁の上から電波を出して調べるタイプのもので2,000円程度。右の写真は、壁に細い針をさして、下地を調べるタイプで1,000円前後で市販されています。

・家具の固定方法
 呼び知識を得たところで、いよいよ家具を固定しましょう。
 今までの説明のように、建物の柱や間柱(まばしら)といった下地を探し、その部分にL型金物を使って固定します。
 また、家具の上面は、家具の構造で説明しているように、家具の上面の周囲4周部分しか木の下地がありませんから、あまりL型金物が長くても意味がありません。薄いベニヤ部分ではビスは全く効きません。
 右の写真は、私が家具固定などによく使っているL型金物(厚み2mm、長さ45mm)とビス(家具用は15mm、壁用は32mm)、そして充電式ドリルです。
 手で回す普通のドライバーでも可能ですが、実際に長さ32mm以上のビスを揉み込むのは、結構たいへんですから、何カ所も取り付ける予定であれば、充電式ドライバーが不可欠です。ただし、本格的な日曜大工でもしない限り、市販のもっとも安い充電式ドライバーで十分ですから、2〜3千円程度の特売品でも十分です。

  
・ビスの注意点
 また、壁に取り付けるビスは必ず、長さ32mm以上のものを使わないと、せっかくの柱や間柱に達しません。家具に使うビスは、長さ15mm程度のもので十分ですょ。そして、大きな家具や重い、あるいは荷物の一杯入った家具などによって、壁に使うビスの長さも長くします。

・突っ張り棒の注意点
 簡易な耐震道具として、突っ張り棒が市販されていますが、これも使い方を間違うと全く効果がありませんから、注意が必要です。
 前段の説明のように家具も建物も下地がしっかりと入っているところ以外は、すべて石膏ボードという非常に衝撃に弱い材料が使われています。
 そのため、突っ張り棒が壁の下材と天井の下地材にうまく当たればいいですが、現実そんなに都合のよいケースは滅多にありません。

 右の図のように、家具と天井とも、下地が無ければ、家具の長さ分だけの板(厚み15mm以上)を家具と突っ張り棒の間に入れたうえで、突っ張り棒2本で固定することが必要です。
 そうでなければ、地震時の強い縦揺れなどで、突っ張り棒が天井の石膏ボードを突き破ってしまい、耐震上の効果はありません。


避難口を確保せよ

 これは、地震に限りませんが、火災や水害など非常の時に出られる出口を、道路側とその反対側など最低2カ所は用意しておきましょう。もちろん、わざわざドアを設けることなどは必要なく、人が入れる程度の窓で十分です。
(消防でいう2方向避難という考え方ですね)


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