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木材が雨に濡れると・・・

■雨に濡れるのが心配
 長雨が続いたり、梅雨時になると上棟中の建物が雨に濡れてしまい、木材が腐りはしないかと非常に心配される方が多いです。
 大丈夫ですょ。といってもなかなか安心できない人が多いですから、このサイトでは実験を行ってみました。

■実験−1
・24時間浸水
 実験の方法は木材を24時間水没させて水に浸け、その後の木材の含水率の変化を調べていく方法で、木材に24時間ずっとと雨が降り続けていた、という想定です。
・屋外放置、屋内放置の2つで観測
 乾燥方法も太陽の当たる屋外と、太陽が直接当たらない屋内車庫に置いた二種類を実験した。

■使用木材は3種類
 実験に使った木材はもっとも安価で、もっともポピュラー、逆に言えば、もっとも腐りやすい、軸組工法で使うホワイトウッドと、2X4工法で使うSPF材、そして、もっとも耐候性の低い2類の9mmベニヤの3種類を使っています。いずれも乾燥木材です。
 使った木材水分計は、電気抵抗式のもの。木材の表面の水分しか計測できない。


・左は建物の影に置いたもの ・右は日なたに置いたもの


■実験−1の結果・・晴れていれば、2日で乾燥した
 下に含水率の推移を示していますが、平均気温が23℃前後で、薄曇りの日でしたが、屋外ではほぼ1日、屋内の太陽が当たらない場所でも、ほぼ2日でもとの含水率まで水分が低下し、もとの状態になったと推定されます。



 木材の含水率を計る方法は3つあり、本格的に行おうと思えば、絶対乾燥状態から、木材の重さを量るのがもっとも正しい方法ですが、今回はもっとも簡易な電気抵抗式のものを使っています。この計測器は、木材表面の含水率しか計測できませんが、水分の推移を計測するには十分だと思います。
 結果としては、やはり屋内においた方が含水率が高い状態で推移していますが、それでも2日目(48時間後)には、ほぼ当初の含水率まで低下しています。
 やはり太陽の恵みと、早く水分を飛ばして木材表面に雨などが残らないようにすると、非常に早く乾燥することがわかりました。その証拠に屋外の太陽が当たるところでは、たった一日でもとの状態以下にまで下がっています。



■実験−2
・24時間浸水
 この実験では、前回の実験よりも悪条件にし、24時間浸水のあと、全く日の当たらない住宅の床下においたものと屋内においたものの2つを比較した。











■実験−3
・48時間浸水
 ちょうど梅雨の雨が数日間断続的に続いた時期であったため、この実験では、48時間浸水のあと、屋内においたものを比較した。




■実験−2の結果・・床下でも、4日でほぼ乾燥した
 前回の実験よりも全く日の当たらない悪条件にもかかわらず、概ね4日目にはほぼもとの含水率に近い状態まで回復した。



■実験−3の結果・・雨が当たらなければ、3日で乾燥した
 48時間の浸水をしても、雨の当たらない屋内では、3日程度でほぼ元の状態にまで回復した。
 また、実験−3では、木材の重量差も比較しましたが、当初の重量と4日後の重量では、やはり含水率と同様の1%前後の重量アップが生じていますから、含水率計の測定と同じ結果となっています。



■雨が当たらなければ、数日で乾燥する(夏)
 今回の3つの実験では、雨が木材に当たらなければ遅くとも数日で乾燥することがわかります。ただし、使った木材は比較的小さなものですから、実際の住宅用の長い木材や軸組用の太い柱や梁では、もう少し時間がかかるかも知れません。

■太陽が当たれば2日でOK。
 外壁に合板などを張っていて雨に濡れても、太陽が当たり、風が通れば2日程度で合板も乾燥しています。もともと、外壁に使う合板は、もっとも耐水性の高いものを使っていますから、外壁合板が雨に濡れても支障なし。と考えて良いですね。

■合板のめくれ無し
 この実験では、同じ木材や合板を繰り返し浸水させましたが、 木材にも合板にもめくれや剥離といった現象は見られませんでした。
 特に合板は、安い市販の合板で、耐水性も高くないですが、剥離が無いことを見るとあまり雨は心配する必要はありませんね。

■木は湿気を吸う 
 気象条件としては、実験1が梅雨入り前。実験2が梅雨入り後だが雨は降らず曇り空が続いた時期。実験3は、梅雨後半の雨が続いた時期で、 それぞれの浸水前の含水率は、SPFを例に取ると、9.8−10.5−13.7と雨が当たらなくても、木材は空気中の湿気を吸い込み、梅雨時ほど木材の含水率が自然に高くなっているのがわかりますね。
 木は呼吸している。
 木は調湿作用がある

というのもこれで実感できました。
 実験を終えて、やっばり木の家は良いかも??と思ったりしましたね。


■要注意は木材の下部、木と木の接点、床面のコーナー
 上の実験の表では書いていませんが、この時同時に木材の下面の含水率も計っています。木の下面は、他の部分が含水率12%程度に下がっても、木の下面は30%前後で推移している場合が多く、下の写真の赤枠部分や、緑で示している床面のコーナー当たりは、水分が木材から抜けきらず、数日たっても高い水分を含んでいる場合があります。

 このため長雨で生じやすいカビなどもこのような部分で多発する傾向があります。つまり、日当たりも風通しの良くない建物コーナーで、床面付近。ということになります。

■雨が当たった跡の対策

1)水分をふき取る

 たしかに実験では一定期間雨が降らなければ木材や合板は数日で自然乾燥していきます。しかし、木と木の間や床などに雨が滞留していると木材も乾燥できませんから、雨が貯まってしまった床や木材の周りは雨をふき取る方が早く乾燥します。
2)風を当てる
 晴れるかどうかは自然任せですが、風をながすことで木材も乾燥しやすくなります。なかなか乾燥しない場合は工事用送風機等で風をまわしましょう。


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