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はじめに
耐震性って何
品確法の耐震等級
阪神大震災と倒壊原因
基準法と耐震性の歴史

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耐震基準の『前提』
耐震性だけで計れぬ要素
耐震基準ギリギリはダメ
構造計算は完全なのか?

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耐震等級2以上を薦める訳
構造計算してますの勘違い
ギリギリの耐震性とは
耐力壁とは

●熊本地震の教訓
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・耐震等級の落とし穴
・筋交いの弱点

・直下率を考慮しよう
・制震装置は効果ある?
・効果的な耐震対策まとめ

●耐震の雑学
地震の物差し(尺度)
耐震性の強さの変遷
耐震・免震・制震
筋交いは新技術!?
土台や柱は太い方がよい?
通し柱は多い方がよい?
通し柱はなぜ太くする?
耐震性に優れた柱埋込金物
ホールダウンはどこに必要
壁は多いほど強い!
大開口に門型フレ−ム
床の変形を防ぐ剛床
釘とビスの大誤解
3階建てを強くしたい
崩落するためにある土壁
地震でわざと落ちる日本瓦

2階に浴室を載せても??

●知って納得、構造科学
建物の重さ
地耐力とは
構造のいろいろ
木の意外な強さ
土の安定角
台風と建物
6帖に何人乗って大丈夫?


 

 

 チョットよく分からないタイトルを付けましたが、これは現在の話ではありません。

 昔。といっても明治から江戸自体の話です。
 当時、日本の家屋の屋根と言えば、板葺き、茅葺きなどが庶民の屋根の代名詞でした。日本瓦を使える人は、少なかったと思いますが、それでも庄屋や武家屋敷、大きな町並みの一等地には瓦の屋根が使われています。
 江戸時代、幕府は、江戸の町並みの一等地に並ぶ商店の家屋などは瓦屋根を防火のために推奨しています。

      

 さて、そんな瓦ですが、使い方は今とは全く違います。

■昔、瓦は固定しなかった
 その瓦。今では日本瓦も洋瓦も、瓦自体を下地に固定しているのですが、昔は、土を下地に瓦を載せる(葺く)だけで、瓦自体は一切どこにも留めていません(固定していません)。

 そのような工法は、今では、伝統工法的な感じでほとんどの屋根職人はしていませんが、グーグル検索の「瓦 土葺き」で画像検索すると見ることが出来ます。

 土を敷いてその上に瓦を載せると大変重くなり、なぜそんな重い材料を、それもわざわざ土を使って、しかも瓦を固定しなかったのか。

■なぜ瓦を留めない
 その理由は、地震にあります。小さな地震のときは、屋根の重たい瓦が大きな荷物を背負っているときと同じように反応し、あまり揺れを感じません。
 反対に大地震になると建物は大きく右や左に揺られます。
 そのときに、ある一定の角度にまで建物が揺れたとき、瓦がズレ落ちるように、わざと瓦を固定していなかったのだと伝えられています。そして、瓦がずり落ちて軽くなった建物は、それ以上傾くことがありません。つまり、傾きはするが倒壊しない。

 そのために、瓦はわざと固定しなかったのだそうです。

 もちろん、大地震では建物が倒壊しなくても、相当傾いたでしょう。しかし、傾きを直せば元通り使えますし、瓦を葺いていた土の寄せ集めて、水を混ぜて練り直せば再利用出来ます。
 開き戸など使っていませんから、建物を水平、垂直にさえ戻せば建具もすぐに使えます。そして、建物の傾きを直すのは、人数は多く必要でも、そんなに難しい作業ではありません。

 また、屋根に使われた瓦+土の断熱、遮熱効果は、大きな小屋裏空間と合わせて、相当に高かったとおもいますよ。もちろん、防火性能も高いです。

 そういう、断熱効果、防火効果も利用したかったからこそ、地震を柳に風と揺れるようなしなやかな対処が出来る利用方法を考案したのではないかと思います。

 今では、重い瓦は地震には弱いのだ、という固定観念の方が強いのですが、昔の人は全く逆の発想で自然に対処しようとしていたのです。


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