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 時々いただく問い合わせに、「木造3階建てだが、耐震性を高くすることは可能か」というご質問です。
 そのときの私の答えは「大変難しい・・」なのです。

 といっても、倒れるような不安な3階建てしか建たないという意味ではなく、木造2階建てと比較して、なかなか難しい要素があるというお話しです。

 そのわけは・・・・。

 3階建てというのは、土地が狭いために上に載せようと言う発想で建てられていますね。と言うことは、同じ床面積で比較するとよく分かります。

 たとえば、下の図のようにどちらも延べ床面積が90m2の建物と仮定したとき、それぞれの1階の床面積は3階建ては30m2、2階建ては45mになります。

 ところが、耐震性に必要な壁の量は、実は3階建ても2階建ても同じなのです。
 3階になっている1階は2層分の重さを支えるためにより多くの量が必要になっています。

 そのため、非常に簡単に例示すると、3階建ての1階に必要な壁の量も、2階建ての1階に必要な壁の量も同じ・・・。

 と言うことは、30m2の3階建ての1階も、45m2の2階建ての1階も、まったく同じ量の壁が必要という話になりますね。

    

 耐震性は壁の量に比例します。
 壁をどれだけ多く作れるかが、耐震性の一つの目安なのですが、床面積が小さくなるほど、作れる壁の量も必然的に少なくなっています。

 このように、木造3階建ての場合は、耐震性が高くできるかどうかは、ひとえに壁をどれだけ作れるか=間取りを犠牲にせずにどこまで壁を多くできるかのせめぎあいなのです。

 そういう意味で、壁ばかりで使いにくい間取りというのも無理がありますから、木造3階建ては、2階建てよりも耐震性を高めるのは、なかなか難しい側面がある。ということになります。

(注:アラミド繊維とカーボン繊維を比較すれば、カーボン繊維の方が強い) ■補足 柱の奥行きは105mmで構いませんが、柱を開口部の正面から見た寸法は240mm必要です。 梁の寸法も同じです。105mm角の正方形の柱では出来ません。 なお、開口部の幅は1.8m程度の短いものから、5m程度の大きなものまで可能ですが、耐力壁としての強さは、開口部の幅に関係なく、ほとんど同じです。


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