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 軸組工法では、多くの場合、通し柱だけは120mm角など、他の柱よりも太くする場合が多いです。 その理由は、柱と他の部材−土台や梁−との結合方法にあります。

■通し柱が太い理由
 図のように、通し柱と梁を結合させようとすると、柱をメス状に大きく掘り込み、反対に梁をオス状に加工して、梁を柱に差し込んで結合させます。そのため、柱は大きく断面が減らされてしまいます。 かといって、この結合部分が、梁を埋めこんだからと言って、柱と同じ強度を持っているわけではありません。重さに耐えるだけなら、同じ強度と言えますが、地震などの揺れに対してはこの結合部分は非常に弱く、たとえば、柱の細くなったところから、柱そのものがポリッと折れたりする可能性もあります。

 そのため、他の柱で使う105mm角の柱ではなく、少しでも細い部分が大きく残るように120mm角と言った他の柱よりも1ランク太い柱が使われています。 また、もう一つの理由は、建物の隅角部というのは、湿気なども滞留しやすく、木材腐朽への抵抗力を増す意味でも、1ランク太い柱を使うことが良いとされています。

■他の柱
 他の柱は、図のように1階であれば土台と梁の間にあるのですが、単に土台あるいは梁に細い穴を開けて柱を差し込んでいるに過ぎませんから、柱の断面欠損は起こりません。

 つまり、通し柱は、その構造上やむを得ず、太い柱を使っているのです。

    

 

■耐震性への寄与

 では、通し柱は耐震性に寄与するのでしょうか。
 あくまでも個人的な見解ですが、ほとんど寄与しないと考えています。それは、上のような結合部分で大きな断面欠損=強度上の弱点が生じてしまうからです。
 かといって、法律では「通し柱を設けなさい」と書かれています。しかし、この法律も曖昧で、その適切な位置や、適切な数量は何も示されておらず、ただ「設けなさい」と設計者、施工者に「依存」している法律なんですね。 通し柱があるから安心だ・・とか 通し柱が多いから安心だ・・と言うほど単純にメリットばかりではないのが、通し柱の悩ましいところですょ。

 むしろ、地震時の上下階の分離を防ぐ役割の方が案外多いのかもしれません。

・通し柱は耐震性に寄与するのか・・NO

・通し柱は多いほど良いのか・・・・そうでもない

・通し柱は105mm角で良いのか・・・・NO 。



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