震度とは「揺れ」のことで、いわば感覚的な要素がほとんどです。反対に加速度・ガルとは、文字通り地震の揺れの早さのこと、つまり数値で表せる指標です。どちらも尺度が違うために、一様に比較は出来ませんが、一つだけわかりやすい事実があります。
それは、軟弱地盤では、震度(揺れ)は、硬い地盤の上に立つ建物よりも強くなります。
また、耐震性の弱い建物ほど揺れの感じ方は強くなります。
ニュースで「各地の震度」が表示されますが、これは実感を反映したものではありません。
同じ震度でも、一番揺れを感じない順番は
@硬い地盤の上に立つマンション
A普通の地盤に建つマンション
B固い地盤の上に立つ木造住宅
C軟弱地盤に建つ木造住宅
といった順番になります。
つまり、地盤と建物によって揺れ方=実際に感じる震度=実際に建物に与える影響は違うんですね。ちなみに固い地盤と軟弱地盤とでは揺れ方に1.5倍の違いがある・・揺れが増幅されると言われています。
時々、「この建物は建築基準法の基準を満たしているから大丈夫です」というセールストークがあります。でも言い換えれば、それは、上の基準を前提とした、震度5強では傷つかないが、震度6強から7の地震があったときは、倒れはしませんょ。という「前提」の「大丈夫」なのです。
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