住まいと耐久性住まいと法律・タイトル

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●耐久性の基本要素
はじめに
品確法の基準
基礎の高さ
床下防湿
床下換気
土台の防腐と水切り
小屋裏換気
軸組の防腐、防蟻
外壁通気って何?
重量鉄骨造の基準
鉄筋コンクリート造の基準
バルコニー防水
本気の基準法住宅
制度を活用しよう

●建物劣化とメンテナンス
建物劣化はどこから始まる
自然劣化の進み具合
人為的ミスによる劣化
メンテナンス計画表

●耐久性を考える
耐久性の3要素
木材の耐久性と価格
公庫融資の耐久性仕様とは
メンテナンスは健康診断
その他の要素

●50年もつ家
50年もつ家を考える
立地を考える
外装材は何が良い
メンテで困る家
軒の出と建物の長持ち度
木は何が良い
35年目のオーバーホール
5年に一度、目視点検

●ミニ知識
軒の出の無い建物と外壁通気
小屋裏換気とは
バルコニー防水の方法
建物と周囲地盤の関係
24時間換気
本当の建物寿命は何年?


 

 

 
耐久性の3要素
250万円の普通乗用車を1回車検に出し、5年毎に乗り換えても、25年間のトータル費用は、税金を除けば、単純計算で約1,300万円程度です。
リッターカーでよければ、わずか、700万円程度です。
もちろん、物価上昇や車両価格など想像しにくい部分はありますが、それでも5年ごとに新品の車と新しい性能を満喫することが出来ます。

住まいは耐久消費財です。
でも、どんなものにも耐用年数というものがあります。
しかし、最初の計画を考え、時々の適切なメンテナンスで長持ちする、そんな住まいを考えてみませんか。
木造建築で25年たてば、もう資産価値無しとはあまりに悲しい事ではありませんか。
金銭的な価値ではなく、住む人にとって価値ある住まいを造ってみたいものです。

1.耐久性を阻害する原因

材料には、それぞれの寿命があります。
しかし、下のような原因がその寿命をさらに短くして行きます。

 耐久性阻害原因

もちろん、これが耐久性を阻害する全てではありません。塩害、粉塵、道路際の微振動等場所によっては様々な要素が耐久性に影響を与えています。

2.耐久性は何によって異なってくるのか。

耐久性を決定する原因は、下の3つの要素です。   耐久性の3要素

■構造による耐久性のポイント
木造 材料 無垢材もツガ材からヒノキまで、いろいろな樹種があり、それぞれの強度も違いうとともに、腐朽やシロアリに対する耐久性も異なります。
施工品質 公庫の基準金利で指定されている仕様が最低限必要な仕様です。
銀行融資だけだからといって、これらの基準を守らないと耐久性は著しく低下します。
2X4 材料 材料による強度の差はあっても、耐久性の差はほとんどありません。
施工品質 木造に同じです。
鉄骨造 材料 鉄骨材の強度によって鋼材はいろいろな種類がありますが、耐久性能は同じです。
それよりも防錆処理が鉄骨材の耐久性に大きく影響し、メンテナンスの費用にも影響を与えます。
施工品質 鉄骨造は施工経験の差が端的に現れる工法です。
不慣れな工務店がおこなうと、耐久性だけでなく、将来の漏水等の危険性が増します。
RC造 材料 これも強度の違う材料はあっても、耐久性は同じです。
施工品質 隠れてしまう鉄筋の施工やコンクリートの打設時の施工によって将来的な品質は大きく変わってきます。
鉄骨造と同様にまず、施工会社を選びたい工法です。
鉄骨軸組工法 ハウスメーカーがおこなうこの工法では、鉄骨加工と防錆を専用工場でおこなうため、材料や施工品質による差は生じません。
全工法 メンテナンス どんな工法になっても、メンテナンスは必要です。
新築の時はともかく、築10年を越える頃からメンテナンスは必要となってきます。

3.法的な耐用年数(企業会計上)

会社、商店、工場などの用途の建物では法律で、建物の構造によってそれぞれの耐用年数が定められています。
これは、会計上の建物の価値を定めるために設けられている減価償却という考え方から来ています。

平成10年に、従来より10〜20%も短い右記の年数に変更になっています。

大蔵省のたくらみか建設省の思惑か、以前60年もつとされていたRC造は、47年に短縮されています。
建物の法定耐用年数
木造(サイディング貼)
22年
木造(モルタル塗り)
20年
鉄骨造
34年
RC造
47年


*固定資産税・・建物を建てたら、毎年納付しなければならない固定資産税や都市計画税も減価償却という概念が根底にあります。古くなればなるほど建物にかかる税金も下がってきます。

4.どの工法が丈夫で長持ち。

よくある質問ですね。
一つの答えは、一応、上の法定耐用年数通りと答えておきましょうか。

しかし、新幹線の高架橋やトンネルのコンクリート落下事故で見られるように、RC造が最も耐用年数が長いといっても施工方法如何では、耐用年数も短くなり、そのための修繕費も膨大なものになりかねません。
かといえば、法隆寺のような木造建築、明治時代の石積み建築など、法定年数とは関係のない建物や構造物も多く残されています。
田舎の民家では、今でも築25年以上たった古い建物が住まいとして使われています。
間取り、内装、設備、断熱性能は現在の建物と比較にはなりませんが、構造体は今の建物よりもはるかにしっかりとしたものが多いのも事実です。

同じ構造、同じ時期に建てた建物でも、施工品質やメンテナンスの如何によって、その耐用年数は大きく変わってきます。

もう一つの答えは、法定耐用年数が全てでは無いということです。

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