住まいの性能 基礎知識住まいと法律・タイトル

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●性能表示制度ダイジェスト
はじめに
構造の安定性(耐震性)
火災時の安全性
光・視環境
劣化の低減(耐久性)
維持管理の配慮
温熱環境(省エネ性)
空気環境(シックハウス)
高齢者への配慮
音環境
防犯に関すること

●住宅性能と記号
○断熱系
C値 :相当すきま面積
K値 :熱貫流率
Q値 :熱損失係数
○防音系
L値 :床の遮音等級
T値 :サッシの遮音等級
D値 :壁などの遮音性能
○木材系
D1材:木材の耐久性区分
KD材:乾燥木材
○地盤系
N値 :地盤強度の指標
○シックハウス
Fc値:ホルムアルデヒド

●住まいの防犯対策
ドロボウの手口と侵入口
防犯対策の基本
それぞれの場所の防犯対策
ガラス知識・CPマーク

●住宅の防音と遮音
音とは
2世帯住宅と防音
外部からの防音と遮音
マンションの防音

●性能ミニ知識
長期優良住宅


 

 

 
住宅の防音と遮音−音とは


音は空気音と固体音

音には、空気振動で伝わってくる音と、固体を伝わってくる音の二種類があります。
音の伝わり方 空気音 固体音
空気を伝わってくる音。 壁・床などの固体を伝わってくる音。
音の例 雷の音、警笛の音。車の騒音、人の話し声。

雷が光ってから何秒で音が聞こえたかは、雷の時にみなさんが良くやる雷雲の位置の確認方法ですね。空気伝達音の基本です。
糸電話、階上の足音、トイレの排水音。

昔懐かしい糸電話。これが固体伝達音のもっともわかりやすい現象です。
実験では、100m以上離した糸電話でも十分聞こえるという報告もあります。
建物の
対策
重い材料を使う。 隙間をなくす。
窓や仕切を二重にする。
建物を強くする。( 揺れない建物)
クッション性のある床材を使う。

        音の伝わり方・図


防音の基本

ムダな部分に防音対策をしても仕方ありません。
防音は本格的になればなるほど大きな費用が必要ですから、効果的な方法と場所を考える必要があります。

■二世帯住宅など 床防音や排水管の防音をしっかりやる事が基本。
■外部騒音対策 天井や外壁、サッシなど、騒音側の外壁にたいする防音が基本。
■共通事項 1.基礎を含めたしっかりした構造体を作ることはすべての基本
2.効果的な場所に防音をすること。

      防音の基本・図


音の要素と表し方

音の要素 表し方 .
音の大きさ ホン 音全体の大きさを表す。
デシベル 音の周波数毎の大きさを表す。
音の高さ ヘルツ 音の周波数のこと。(高音、低音)
人間は20〜2.000ヘルツ程度の音を聞くことが出来ると言われている。
そして年を取ってくると耳の能力も衰え、難聴になってくる。(高音域が聞こえなくなってきます)
音色 きれいな音、響きのある音などいろいろな表現で使われている。


音の3原則

 快適な環境を実現するためには、音の持つ3つの性質を知る必要があります。

音は直進性・空気振動

重い材料ほど遮音する

吸音はフワフワ材料
音はまっすぐに進み、空気を振動して伝わります。
そして、わずかな隙間からでも伝わっていきます。
鉛やコンクリートのような質量の重たい材料ほど、空気振動で伝わる音をよく遮断します。 グラスウール・ロックウールなどの多孔質な材料が、音の伝わろうとするエネルギーをしっかり吸収します。


音と距離

距離が二倍になれば、音は1/4になる。


遮音と吸音

防音には、遮音と吸音の両方が必要です。オーディオルームなどでは、この二つのバランスが大切です。遮音性能だけを高めると、室内の音はビンビンと鳴り響き、 吸音性能だけを高めると、エコーの無い部屋になり、室外への音を防ぐことは出来ません。


db(デシベル)と防音域

実際の生活では、音の周波数を意識することはありません。
強いて言えば、高音、低音といった捉え方でしょうか。
しかし、高音域、低温域など、音の周波数によって防音の効果は異なります。防音材のカタログでは、防音性能30dbなどの表現は、中心音域500ヘルツを基準として表しています。
高音域ではそれ以上の防音効果があり、低音域ではの防音効果はカタログ数値よりは下がります。


db(デシベル)と防音域

どちらも音を制御する手段に違いはないが、使い方を誤ると大失敗。
●吸音−
音を吸い込む。
その部屋に発生した音を外部に出ないように吸音材(音を吸い込む材料)を、主として天井に貼るのが吸音。
右図はホール例(専門設計家のデリケートな分野)

●遮音−部屋の音を外に出さない。
外からの音を遮断するために、壁・ドア・サッシに遮音材料を用いる。

 


誰も気づかない遮音システム

設備の騒音対策には、縁の下の力持ちが存在しています。
原理
一部の良心的なマンションや公的機関の造った集合住宅では、給水ポンプなどの室を消音チャンバーと呼ばれるもので、運転音が聞こえないように対策している場合があります。
音が持つ直進性を逆に利用し、音の通路をジグザグにつくります。さらにその中を通過していく音を吸音材で吸収することによって、音を小さくしています。
右図は消音チャンバーの例

 


乱暴な結論

科学者や行政機関は、簡単なことを難しく表現するのが大好きです。
厳密には、私たちがなじんでいるホーンという音の大きさとデシベルというそれぞれの周波数毎の音の強さは異なります。
しかし、それではなにがなんだかわかりません。
えいやーっ。と、デシベル=ホーン程度にとらえておきましょう。
30db(デシベル)の遮音効果があると言うことは、30ホーン程度の遮音性能がある・・・・・
注)あくまで程度ですょ。学者にかかるとホーンとデシベルは違うと言われてしまいます。
  建材メーカーは、国の表示基準がデシベルのため、デシベル表示しかしていません。まぁ。何かよくわからないが、15db(デシベル)よりは30db(デシベル)の方が遮音性能は高いんだ。
それは、間違いのない事実です。
そして、音の感じ方も個人差があるのも事実です。
蛙の声の聞こえてくる田舎に住んでいる人からすれば、ジェット機の飛びかう飛行場は大騒音です。 でも、そこに長く勤めている人にとっては、もう慣れっこの音かもしれません。
静かな空間でないと集中できない人、ざわついた雰囲気でも集中できる人などなど。

その意味で、音は空気や温度・結露などと同じように、その人を取り巻く環境や個人差に大きく影響されるものなのです。

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