見積もり-建物グレードと坪単価

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チラシや広告は、グレードの把握に最適

建物の坪単価は、同じ県内でも都市部と過疎地では大きく違います。
また、前項の都道府県別坪単価をいくら見ても、全国的な傾向が分かり、その都道府県の平均値は分かっても、自分たちの地域の本当の坪単価は分かりませんね。
また、建物のグレードによっても坪単価は変わってきますが、それも分かりません。
でも、非常に簡単に自分の建てたい地域の坪単価が分かり、かつ、グレードが分かる方法があるのです。
それは、新聞の折り込みチラシや分譲地の広告と、建売系、電鉄系、大手分譲地などの情報を分析することで、その地域の、あるグレードの建物の坪単価をある程度想定することが出来ます。

タイプ別の建物グレード

下の表は、
1)大手ハウスメーカーが分譲している郊外の大規模分譲地の建物グレード。
2)折り込みチラシに載っている地場不動産会社の建築条件付きなどの建物。
という2つの建物のグレードを言葉のイメージにしたものです。

分類大手ハウスメーカー系建売系ハウスメーカー
イメージ積水ハウス、大和ハウスといった大手ハウスメーカーが独自に開発している大型分譲地の建物市街地などで地場不動産会社が販売している建築条件付き宅地の建物
建物の仕様グレード高位グレードベースグレード
傾向建物の仕様グレードも高く、当然、坪単価も高い建物が多い。もっと高位にグレード展開をしている場合が多い。市内の不動産会社同士の競争も激しく、表面的な住宅設備意外は、ほとんど同レベルの仕様
建物の根本的仕様は備えているベースグレードと考えよう。
傾向-2自社ブランドの力で販売するため、高位の坪単価となっている。他社との競争があるため、その地域のベースグレードの坪単価が反映されている。
ベースグレードの坪単価を知るにはうってつけの情報
坪単価のイメージたとえば、坪80万円前後たとえば、坪60万円前後
屋根同右カラーベスト
外壁独自仕様の外壁厚み12mmサイディング
床、建具独自グレード比較的ローコストタイプ
住宅設備独自高級グレード比較的ローコストタイプ
耐震性等級3程度等級1から2以下
耐久性最高レベル公庫耐久性レベルか、
少し下
断熱性より付加価値省エネルギーか、
それ以下
施工品質優良な品質業者によって品質にバラツキ有り

一般的な傾向として、大手ハウスメーカー系は、他のグループと異なり、全く独自の価格体系で、ブランド化した価格で展開しているため、高くても良い物、という販売戦略で価格設定しており、建物の仕様もハイグレードなものが多いです。
 建売系では、他社競合の関係から、一点豪華主義の住宅設備や床暖房を付けると言った表面的な装備充実はあっても、建物全体の仕様で考えれば、建物のコストは抑え、ごく普通のベースグレードと考えればいいでしょう。

以上のようなイメージを持ちながら、建てる地域の半径20~30km程度の範囲の情報を集め、自分の考えている建物グレードの坪単価を考えると良いでしょう。
注記:それぞれのグレードに明確な境界があるわけではありません。

坪単価から建築費用を想定する簡略法

こういった方法である程度、その地域の坪単価が分かってくると、いよいよ家を造るための総予算を算出することが出来ます。

ごく一般的注文住宅では、その総費用は、予定坪数X想定単価の金額から、別途費用や諸費用が加わり、

注文住宅の場合は、建物の予定金額(坪単価*坪数)の1.25倍程度の総費用がかかり
分譲、建売系住宅の場合は、広告表示価格かの1.15倍程度かかる
と考えておきましょう。
ただし、分譲、建売系でも標準仕様外のオプションを追加していれば、当然必要予算はアップしていきます。

建物のみの坪単価表示新築の場合……延坪X坪単価X1.25=総予算
建替の場合……述坪X坪単価X1.35=総予算
分譲、建売系住宅の坪単価表示…………………広告価格X1.15=総予算
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