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2X4工法−寸法とお国柄
・間取りと建材の基本は、尺寸(303mm)

 日本では、メートル法が採用されるはるか昔から長さの単位は尺貫法が基本となっていました。そのため、尺がひとつの基本となり、建物の基本単位となる畳1枚の大きさは幅3尺、奥行き6尺で、尺貫法が使われていない現在でも、その名残から、畳だけでなく、間取りを考えるときも、建材を製造するときもすべて尺単位の寸法をペースにしており、建材の基本となるベニヤ1枚の基本寸法は幅3尺(909mm)、長さ6尺(1818mm)となっています。


・柱の中心から計る
 また、日本では、柱、梁で造られる軸組工法が建物の中心であったため、建物を考える上の寸法は、すべて柱の中心から測ることが基本になっていました。 >・北米はフィート、外壁の外側から寸法を測る
 北米では、長さの基本単位はフィート又はインチです。そのため、間取りや材料の基本単位もフィート又はインチで、2X4工法でもっともよく使うベニヤの基本寸法は4"x8"(1200mmx2400mm)となっています。
・合理主義の北米
 しかし、これら長さの基本寸法が違うことだけがお国柄なのではなく、実は、間取りの寸法の取り方自体が大きくお国柄を反映し、さらには経済合理性にまで大きな違いがあるのです
 その実態を見ていきましょう。
 日本は柱と梁の文化で、ベニヤなどは古来にはなく、せいぜい土壁を塗ることでした。そのため、間取りを考えるときは、柱の中心を壁の中心と考えて建物を建ててきました。それは今でも続いていて、下図左のように、壁の中心が寸法を抑える起点となっています。
 しかし、北米の2X4では、すべての基本は、下図右のように、壁の外側が寸法の起点なのです。そして、この寸法の取り方が決定的な経済合理性の違い、ロスの違い、建築コストの違いを大きくさせているひとつの要素なのです。  この現象は実際の工事ではどのような違いで表れてくるのでしょうか。
 写真を見ると一目瞭然で、日本の間取りの考え方では、壁の端部にはどうしても端材が必要になってきます。
 しかし、北米の間取りの考え方では、ベニヤのロスは一切ありません。床のベニヤを例に取れば、日本では、上の写真のように壁の中心が寸法の起点ですから、幅の狭い調整用のベニヤを張る必要があります。しかし、欧米では、寸法の起点が外壁の外側ですから、下の「床のベニヤ」で示すように、寸法調整用のベニヤを入れる必要もなく、カットするのは交互になるようにベニヤを張るとき、ベニヤを半分にカットするだけです。
 また、床根太ももともとがフィート単位で売っていますから、一切現場でカットする必要もなく、下の図の「床根太」のように、外壁の外側から外側まで、根太を取り付けていくだけです。同様に外周部の根太も日本では2枚必要となっていますが、欧米では1枚だけです。
 結局、これら、構造体を建てる工程で材料をカットするに必要な手間や時間は北米ではほとんど生じませんが、日本では、寸法の起点が壁の中心であるがために、カットする手間も、カットされて処分せざるを得ない材料の材材処分費などもあわせれば、ずいぶん無駄な材料費と余分な人件費と無駄な処分費を支払っているのです。
. 寸法の起点 デメリット
日本 壁の中心 ・材料のカット、寸法調整材の発生
・余分なカット手間の発生
・残材処分費が必要
・資源大、手間大、コスト大
北米 外壁の外側 ・材料カット、寸法調整用材料の必要なし
・手間の省力化
・残材の減少
・資源小、手間小、コスト小

>  
注:欧米でも、すべてがフィートではなく、フィートとインチを使い、こまかな寸法で計画されます。ここでは、起点の取り方の違いを説明するため、上右図のフィートは整数値を記載しています。

・輸入住宅の寸法

 日本でも『輸入住宅』と謳って宣伝しているハウスメーカーが多いですが、では、日本の輸入住宅の会社はどのような寸法が多いのでしょうか。
 大きくは3つに分けられています。
 ひとつは、完全に欧米と同様に壁の外側ほ起点とする会社で、どちらかというと構造材そのものも輸入している会社に多く、図面も外国の図面が流用されます。
 ひとつは従来通り、壁の中心を寸法の基本とする日本古来の方法で行っている会社
 もう一つは、寸法の取り方だけはフィートでやっているものの、壁の中心で計画して折衷している会社で、東急ホームなどはこの例です。

 結局、後者2つの方法は、結局2X4を日本古来の方式にあわせた方式であるとも言えます。

 日本人は、2X4工法の構造的な面は模倣出来ても、経済的なコスト削減は全く模倣出来なかったのです。

 輸入住宅、オシャレな2X4工法という何となくいい響きの前に、たった4種類の下地材と金物、合板と3種類の釘だけで組み立てられる合理性、でも、その裏に隠れてしまった寸法の取り方からくる徹底した合理化の精神を感じなければ2X4工法の原点はわからないかも知れませんよ。 .

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