2X4工法:フレーミングとは

日本では、2X4(ツーバイフォー)と呼ばれているこの工法も本場北米では、プラットフォーム・ウッド・フレームコンストラクション(Platform Wood Fa rme Construction)と呼ばれ、日本でも別名プラットホーム工法と呼ばれる場合もあります。

また、2X4の由来はこの工法でもっともよく使われる部材が2インチx4インチの材で、掛け算を数学用語でBY(バイ)と読むことから、ツーバイフォーと呼ばれるようになりました。

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フレーミングとカーペンター

また、フレーミングとは、在来工法での建て方に相当し、2X4工法は枠組み工事であることから、土台敷き込みから上棟に至る作業全般を枠組み、すなわちフレーミングといい、在来工法で言う大工さんも、上棟までを行い大工さんを北米ではフレーマーと呼ばれ、内装工事を行う大工(カーペンター)とは区別されています。

日本では、『大工』さんが、木材を刻み、棟上げを取り仕切り、ドアやサッシを取付、内外装の仕上げまで作業してしまうことが一般化していますが、アメリカなどでは、フレーミングと言われる建物の構造部分だけを造るフレーマーと、内外の仕上げ工事を担当するカーペンターの2つの職域が設けられ、別々の大工さんが作業をしています。構造部分から、仕上げ部分まで一人の大工が中心となって行う日本の方式は、日本だけのものと考えておきましょう。
つまり、上棟大工と内装大工の分業制と言うことですね。

フレーミングの名称

下の図は2X4工法の代表的な部位の名称ですが、軸組X4工法は基本的には、床版、壁版、屋根版の3つの枠組(パネル)部分から成り立っていますが、その中のひとつひとつの部材の名所が下図のような名前になっています。

たて枠(たてわく)別名スタッドとも呼ばれ、フレームの基本となる部材
土台(どだい)基礎と上の建物を相互に緊結するための水平材。最低2X4以上が必要
根太(ねた)床を支える下地材で、1階の床にも2階の床にも使われる
側根太(がわねた)建物外周部に設ける根太のことで、寸法等は床根太と同じものが使われる
下枠(したわく)壁を構成する枠組みの下の部分の部材
上枠(うわわく)壁を構成する枠組みの上の部分の部材
頭つなぎ(あたまつなぎ)壁同士をL型、T型に組み立てるための部材
大引(おおびき)床を支える梁のことで、土台と同寸法。根太レス工法といい、床根太を使わない場合の部材
垂木(たるき)屋根を支える部材

 

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