■敏感な人で気づくが、建具の調子がおかしいと誤解する 4/1000〜5/1000
4/1000で不具合に気づく・・と書いていますが、よほど敏感な人でないと気づきません。
5/1000で不同沈下を意識する・・と書かれていますが、この時点では不同沈下という疑問は、実はほとんどの人が持ちません。
「なにかドアの開閉がかたくなったなぁ。」という感覚で建具の動作不良を疑い、建物としての不同沈下を疑うまでにはいたりません。
そして、水準器でキチンと計測すれば、傾いていたことが分かる・・という程度です。
これは、傾斜がじわじわと進行するために、体が慣れるんでしょうね。また、異変としての不具合がドアや窓の開閉ぐらいにしか現れないために、生活そのものに大きな支障は見あたりません。だから、建物の異変に気づかず、建具の調子が悪くなった、と最初は考えます。
そのため、建具をなおしてみてもうまく直らないので、床の傾斜を計測してみたら床が傾いていた、ということをそのとき初めて知る場合が多いです。
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