住宅と基礎住まいと法律・タイトル

インデックスページ・・

●地盤
地盤の用語集
軟弱地盤と地盤補強
造成地と地盤
深基礎と地盤

●地盤調査書の見方
地盤調査
地盤調査書の見方

●地盤というもの
宅地の半分は軟弱地盤
軟弱地盤とは?
なぜ軟弱地盤が多いのか?
軟弱地盤の見分け方
以前の土地を知ること
軟弱地盤が問題なのは・・
建物が傾くとどう感じる
土50cmは、
  木造2階建の重さに匹敵

●液状化
液状化の3条件
住宅地盤調査の限界
SS式調査の限界例
地下水位を知れ
傾いた家の復旧費用
液状化・簡易判定法
同じ地域なのに液状化に差
なぜ住宅に被害が多いのか
住宅の液状化対策は?
柱状改良杭は有効か?
柱状改良杭が使える条件
地盤保証は、一般軟弱地盤
地震保険は、液状化地盤
安心は、自分の意識から

●住宅と地盤
基礎の決め方
基礎のいろいろ
建物の重さ
基礎の決め方
地盤補強のいろいろ
特殊な基礎に要注意

●よう壁
よう壁って何?
新設よう壁のポイント
既設よう壁のポイント


 

 

 

 
以前の土地を知ること

人が集まるから土地が必要。
土地がないから、造成して創る。
といった話をしましたが、その中でも傾斜地によう壁を作って造成したり、旧河川敷を埋め立てたり、水田に盛り土をして造成すると言ったことは広く行われています。
このような場合は、仮に軟弱地盤であったとしても比較的浅い(数メートル未満)程度の軟弱地盤で済みますし、基本的に地盤改良や杭を打つなどの対策で安全な地盤に変えることが可能です。

しかし、そんな地盤補強対策がどうしても出来ない場所があります。
それは、
@液状化が確実な海の埋め立て地
A池や沼地の埋め立て地の2つです。
(注:いずれも埋め立てが数メートル以上の場合です。浅ければ問題ありません。)

@液状化が確実な海の埋め立て地がどうして対策が出来ないのかは別の章で詳しく説明しますが、今回はAの沼地の埋め立てのお話です。

■点在する池や沼地
右の図は、私の地元「明石市」のgoogleでの現在の地図ですが、至る所に池があることがわかると思います。これらの池は基本的には水田のための貯水池であったり、豪雨の時の雨を一時的に貯める調整池であったりしますが、平坦地ではこのような池、あるいは沼地が至る所に点在しています。
もちろん、縮尺を変えれば、もっと小さな池や沼地がもっともたくさんあるかも知りません。

ところが、普段は堤防などがあり、自動車の目線よりも高い場合も多いですからあまり気がつきません。しかし、このような場所を埋め立てると、浅ければ良いのですが、深いと10m、20mもあります。

■埋め立てが深い場合の問題点
そして、このような深い池や沼地を埋め立てている造成地の地盤調査書を見ると、底なしの軟弱地盤の場合がありますが、このような地盤ではいくら杭を打っても、その効果は少ないでしょう。 注:池や沼地の深さが浅ければ問題ないが、深いと地盤調査をしても堅地盤にたどり着かない地盤すら存在し、売買されています。

以前のサポートサービスでも数人の方ですが、このような超が付くほどの軟弱地盤に家を建てられた方がいました。地盤調査をしても地耐力3トン程度の地盤すら見当たらなければ、杭を打つしかありませんが、杭の摩擦だけで支える摩擦杭となり、しかし、摩擦杭は液状化の時に摩擦力は失われて杭の効果がなくなってしまいます。そうなれば液状化した地盤にただ、浮いているだけの状態になり、地震の揺れに翻弄されてしまいます。

■もともとの土地柄の調べ方

そういう意味で、池や沼地の埋め立て地(注:数メートル以上の深い場合のみです)は、非常にリスクの高い地盤なのですが、それでも買う前に調べる方法があります。
それは、
@売り主から、以前の土地の状態を聞く
A周囲の地元の人に、昔の土地の状態を聞く
B少し古い地図を探して昔の土地の状態を調べる
ことによって、以前、どんなな土地だったのかを知ることが出来ます。

そして、池や沼地埋め立て地で、数m以上の深い埋め立ての場合は、液状化リスクを十分に覚悟して検討をするべきでしょうね。

■注:液状化の対策がなぜ出来ないのか。
それは液状化対策は可能だが、戸建て住宅に関して言えば経験則、知見、データが少なく、仮に行っても費用対効果が極端に悪いためです。大型建築物や工場などでは多額の費用をかけて液状化対策も可能ですし、昔からいろいろな土木的液状化対策工法が開発されていますが、小さな区画の液状化対策は、広い造成区画の中で単独でやっても効果が少なく、仮に行っても多額の費用になり、この問題は戸建て住宅の造成地に残された大きな課題の一つです。

 地盤というもの   
住まいの水先案内人・エンドパネル
サポートサービスのご案内