欠陥住宅裁判の心得住まいと法律・タイトル

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○契約解除について
契約解除は出来るのか
契約解除できるとき

●欠陥住宅裁判の心得
裁判の勝ち負けは
 人との巡り合わせ次第かも

裁判の長さ=往生際の悪さ
裁判の掟
裁判、行政処分、刑事罰
裁判官という職業
調停か、裁判か?
正義が勝つとは限らない
  その理由とは
欠陥住宅裁判に勝つ方法  
裁判に勝つための
      弁護士の選び方
○弁護士のこと
 選びたい弁護士
勝つ弁護士、負ける弁護士
ありがたくない仕事

○裁判に正義は無い!
 勝って7割、示談的判決
 逆転勝訴。そんな格好の
  よいもん。無い!無い!

 判決スルーの術

●欠陥住宅・裁判事例
・なんちゅう仕事や。これは
  1.呆れた仕事
  2.呆れた反論
  3.収支決算
・欠陥工事のデパート
  1.目が点になる工事
  2.底版の無い基礎
  3.結末は・・・
・建築家トラブル
  1.金払え!

●判例ミニ知識
 以下の者、懲役1年に処す

 欠陥住宅と慰謝料   
欠陥マンションに最高裁
       画期的判決
そんなアホな!最高裁判例  
名義貸し建築士に断罪 

●ブログ記事
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・欠陥住宅問題
トラブル事例



 

 

 

 
裁判官という職業

 2,850人の選ばれた人たち
2,850人。
この数字を見て、私はびっくりしてしまいました。
まさか・・と思っていたのですが、この数字は、平成23年の全国の裁判官の人数なのです。
それも家庭裁判所から最高裁判事までを含めています。

    
 
検事1,818人、弁護士3万人
対して、検事は1,816人。弁護士にいたっては、実に3万人。1991年からみれば倍の人数になり、弁護士なんて今ではあふれかえっています。
弁護士の数が多くなりすぎて、司法試験や司法修習が終わり弁護士になっても、雇う事務所も無く、経験が無くても独立せざるを得ない・・といった話を聞いたことがありますが、それにつけても、裁判官のあまりの少なさ!!

人数を簡単に比較すると、一つの事件に、裁判官が一人、弁護士が10人かがりで仕事をしているようなものです。もっとも、民事だと原告、被告に弁護士が付く場合が多いので、法廷では、裁判官一人に、原告側弁護士5人。被告側弁護士5人が一つに事件に向き合っているようなものです。

 裁判官は、一人年間200〜300件を負担
裁判官が1年間に扱う裁判の数は、300件程度だというのを聞いたことがあります。
「ホントかいなぁ。そんだけ仕事があったら、1日に1件ペースで解決せんと、仕事が終われへんがな。荒っぽい審理やなぁ。ウソやろ・・」と聞き流していましたが、ある年の民事訴訟の事件数が17万件あったそうで、日弁連のパンフでは、次のように書かれています。
 「大都市の裁判官は、常時、1人あたり単独事件を200件、合議事件を約80件抱えているといわれています。さらに毎月約45件の新件が配点されるので、その新件数以上の手持ち事件を処理していかないと、どんどん未済事件が増えて行きます(裁判所内ではこれを「赤字」と呼んでいます)」

日弁連の(裁判官を増やそう)というパンフレットには、こんなことも書いていました。
「新件が毎月45件あると、中には取下げで終了したり、和解で解決するものもありますが、毎月15件くらいは骨の折れる判決を書かなければなりません。裁判がある日は審理、ない日は和解等で時間を使いますので、記録を読み返し、考えをまとめ、判決を書くのは、夜間あるいは早朝そして土、日、すなわち普通にいう残業でやることになります。1件あたり10時間かけたとしても、月150時間の「残業」をこなさなければ「赤字」になってしまいます。」

 でも大丈夫。地裁裁判官は真面目です
でも大丈夫です。
ここまで過酷な仕事をしていても、地裁の裁判官はみんな真面目です。
私も今まで30件以上の裁判に関わってきました。
その中で、証人尋問や現地調停で時々裁判官に直接お目にかかることもありますが、裁判の審理の流れを見ていると、焦って結論を出そう(裁判を終わらせよう)としている裁判官に当たったことはありません。

上のような時にお会いする裁判官は、眉間にしわを寄せ、過労が身体からにじみ出ている・・といった方は皆無で、疲れた様子も決して見たことはありませんが、でも、多分ですが、誰よりも過酷な仕事をしているのが裁判官なのかも知れません。

でも、皆さん方の仕事とは少し違うペースがあります。

 なり手を選ぶ裁判官
 ある新聞に弁護士から裁判官になる人の数が一桁台だ・・という記事が載っていました。
 裁判官は司法試験に合格して、司法修習生の時に裁判官、検事、弁護士という3つのコースを選ばなくても、後で弁護士から転職することも可能なようです。
 でも、過去平成16年度〜平成26年度の11年間で弁護士から裁判官になった人は、わずかに63人。実質1年に数人しかなれないようです。平成26度はたったの4人。

 というよりも、最高裁の諮問機関が申請者の4割を「不適」としていたとかかれています。
 つまりは、最高裁のお眼鏡にかなう人物では無かったのでしょうか・・とうがった見方もしてしまいます。
 そんな人数では、そもそも民間で活躍してきた弁護士を積極的に入れて、裁判所に新しい風を入れよう、なんて不可能です。最高裁が「なり手を選んでいる」んですから。

 ちなみに、司法修習生の時に裁判官候補が選別されているそうで、「裁判官は司法試験の成績上位者。かつ、従順な人」を選んで選別される(そうです)。つまり、今までの最高裁、高裁判例に沿って素直に裁決してくれる人。そんな人を最高裁の人事官は選んでいる(そうですょ)。


案外気楽な裁判官の仕事?

・独立独歩・人間関係の調整など必要無し

普通、私たちが仕事をするときは、上司がいて、同僚がいて、部下がいて、取引先がいて、下請や協力会社がいて・・・・と何人もの協力や調整を経て、やっと自分に与えられて仕事を達成することが出来ます。
ところが、裁判官は、上司の機嫌を気にする必要もなく、部下となる裁判官がいるわけでもなく、同僚の裁判官といろんな調節をする必要もありません。つまり、組織人としての人間関係や調整など全く必要ないのです。
注:TVなどで見られる裁判官席に3人の裁判官がいる複数制の裁判でも、それぞれの裁判官は独立した存在(建前はね!!)で、誰それの指示を仰ぐ・・などはありません。

★調べと分析はおてのもの
 そうすると、司法試験のために1日に十数時間も勉強した・・なんて経験が生きてきます。
受験勉強なんて、誰も助けてくれない孤独な作業です。
そして、それは裁判で裁判官になって行う作業と全く同じです。
一人で黙々と、原告と被告の訴えを比較し、差異を見つけ出し、何が正しいかを分析し、過去の判例を調べて判決を導く。
これって、実は司法試験で、いろんな参考書を調べ、法令集をひもとき、一つの答えを導き出す、
1日に十数時間も一人で、コツコツと勉強をしていた方法と全く同じなのです。
そこでは、ややこしい人間関係を気にする必要すらありません。

自分一人が、自分のペースで勉強をしたように、自分一人が、自分のペースで裁判と向き合っていればいいのです。(ほとんどの場合は、一つの裁判に一人の裁判官ですから) 私たちがときには悩む、足を引っ張られる組織内の人間関係などに気を使う必要などほとんどありません。


●えん罪が起こる理由

とある裁判の相談を受けていたときのことです。その方はすでに裁判を始めて1年以上経過しているのですが、進行が思わしくなく、私の方に相談をしに来られました。
自分の裁判なので、裁判の日には必ず裁判所に足を運び、出席されていたようです。
そして、ある話の途中で裁判官の口から飛び出したのが、
『審査(検査)機関は絶対にミスなどしません!!』
と言う言葉だったのです。

少し審査機関の検査に問題のあることがあったので、裁判でもその主張をしていたので、そういう話になったようですが、私も驚いてしまいました。

未だに、そんな裁判官がいるのか。やはり、そういう世間知らずの裁判官がいるのは本当だったんだ。という驚きです。

 日本では刑事事件の有罪率が九十数パーセントと言われています。100%に近い数字です。
司法試験を受け、違法修習生として一緒に過ごした後は、裁判官、検察官、弁護士と別れていきます。
裁判官になる人間は、「裁判官にならないか・・」とご指名があるそうです。検察官もその数は非常に少ないですね。それも正義感の強い人にご招待があるようです。

「日本の警察は優秀だ。ましてや、同じ飯を食った検事が間違うはずが無い」「嘘をついているのは犯人だ」なんて論理で色眼鏡で見られてしまうと、痴漢えん罪も起こるべくして起こっているような気がします。

わずか2,850人の裁判官は、司法に君臨するまさにスーパーエリートです。



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