欠陥住宅裁判の心得住まいと法律・タイトル

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 欠陥住宅と慰謝料   
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 これは本当に大工が工事をしたのか、と思えるようなところがあちこちにあり、この建物は大丈夫か。と不信感を抱いた建築主が私に調査を依頼。
 実はこの工事、建築会社社長自ら職人になり、防水シートを張るだけならまだしも、サイディングは張る、シーリングまでしてしまうおそろしい「達人」だったのです。
 「達人」なら良いのですが、施工ルール無視の全くの自己流。
 「こんな仕事で、金が払えるかい。」とドタバタ交渉はしたものの、工事代金の一部は支払っていないので、しびれを切らした建築業者が「代金請求訴訟」を起こしてきました。

 建築主は「なんちょう仕事や。これは。そんなもんに、払えるかい」と反論。裁判所の下した判決は「本件請求を棄却する」として建築主の主張が認められたお話です。
 この方の場合、平成20年3月末に完成の予定が、ズルズルと工期が遅れ、完成したのはその年の5月。ところが、その工事たるやひどいもので、写真のような状態です。

■呆れる仕事
写真上から、
1)屋根まであと10cm手前で止まった外壁の防水シート。
2)防水シートの開口部には防水テープで留めていない。
3)さらに極めつけは、サッシの縁は防水シートを防水テープで留めなければならないのが何もしていない。
4)さらに手でコーキングをなすくらないと出来ないコテコテのシーリング、
とまったくの素人が工事をしても、ここまでひどい工事はしないだろうと思うような工事のオンパレードだったのです。
たぶん、あっという間に雨漏りが随所で発生する可能性のある仕事でした。
これは、まだ、写真でよく分かる部分ですが、大工工事の一つ一つにも素人が大工工事をしたのかと思わせるようなところが随所にありました。

■杜撰工事の理由
要はこの人。といっても株式会社ですが、工務店といつても名ばかりの一人で仕事をしているのでしょう。基礎工事や上棟などの主な仕事は外注に出したのですが、大工仕事の細かなもの、写真にあるような外壁の防水シートやサイディングの取付、シーリングなどは全て、材料だけを買ってきて一人の何でも屋の作業員と一緒に自分でしていたのです。
安く上げたかったのでしょうか?? 素人だって、自分の家でなくてももう少しきれいな仕事をするでしょう。ところが、仕事にはなんの愛情もないですから、こんなズサンを通り越して呆れるほど無責任な仕事をしていました。

■なぜ気づいたのか
実は、右の写真の工事全てがズサンなのですが、それを建築主の方が全て最初から知っていたわけではありません。
建築主がおかしいと気づいたのは、細かな大工仕事のいい加減さであったり、一番下の写真のようなシーリングの出来映えがあまりに、他の建物と違うといういわば「なにか不細工な工事」という印象だったのです。
そのため、写真の上から3番目までの現象は、私が調査に入るまで分かりませんでした。 つまり、相手は、素人の建築主は、こんなズサンな仕事をしているとはしらない・・せいぜいシーリングが汚いのだからという程度だろうと思っていたのでしょう。

■無責任の極みは
建物完成時に、工事代金の1/3は、支払っていません。
それは、工期が2ヶ月も遅れ、私に調査をしてもらうとこれほどひどい工事をしていたとわかりびっくりですから、とても支払う気にはなりませんね。
そして、こんな工事なら支払えない、と相手と押し問答をしていたのです。それが2ヶ月遅れでやっと建物が完成した平成20年の5月から7月。

ところが、究極の無責任とはすごい性格なんですね。

自分がこれだけズサンな仕事をしていることを棚に上げて、完成からわずか2ヶ月ほど後に、「残金を支払え」と裁判所に提訴しました。 それも弁護士を使わずに、本人が訴状も作って訴える「本人訴訟」です。これも安く上げたかったのでしょうか??

 

■裁判の攻防
さて、それから裁判での攻防です。
平成20年7月に提訴されて、相手は正当な工事をしたのだから残金を支払えという訴えです。 こちらは防水工事の不良、サイディングの不良、さらには耐震金物の取付不良、工期遅延の損害等々の被害を受けたので、残金など支払うことは出来ない・・といろいろな資料を提出して反論をしていきました。

・・次ページに続く

こういうズサンを通り越し、呆れてものも言えない業者も世の中にはいるんですね!!



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