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・インデックスページ・・
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そういう意味では、相手も非を認めているが当事者間で妥協点について合意出来なかったようなケースでは、裁判になったとしても比較的解決は早いかも知れません。妥協点(着地点)の違いだけですからね。
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瑕疵担保責任 | 作られた物が要求された性能に達していないものあるいは状態。 あるいは基本的な要求水準に達していないものあるいは状態。 |
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不法行為 | 違法な状態、あるいは行為で作られた。 違法建築 |
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債務不履行 | 契約違反。約束と違うという意味。 工期の遅れ、仕上げの善し悪し、違う商品の納品など。 |
もう一つこの表で大事なことは、提訴している金額です。最低でも1891万円で、2000万円、3000万円クラスがずらっと並んでいますし、高額なものでは、7000万円、9000万円といったものもあります。もちろん弁護士費用なども含んでいますが、それでも40坪の住宅であれば、十分に建て替えできるほどの金額です。
それだけ大きな被害を受けた上での提訴であったことも見逃してはなりません。
では、慰謝料はどうでしょうか。
17の判例のうち、慰謝料を請求しなかったのは6件。慰謝料を請求しても認められなかったものが3件。そして、認められたものが9件です。認められたものは全体のわずかに半分程度です。
不法行為があるのに、なぜ慰謝料を請求しなかったのか。また、慰謝料の額をどう考えるかはそれぞれの受け止め方次第ですし、実際には事件の細かな背景を知らない限りうかつな判断を下すべきではないでしょう。でも、ときには14番の事件のように、裁判官によっては、途方もない慰謝料を認めてくれる人もいます。
そもそも、判決文に出てくる表現も、慰謝料の金額の根拠などまったくなく、ただ「誰それの精神的苦痛を慰留するには、●●万円をもってするのが相当である」と書かれてあるだけで、なんの根拠も示していません。。まぁ、いい加減なものです。慰謝料の査定は。。。。。
番号 | 提訴時期 判決時期 |
裁判所 | 法律構成 | 損害請求額 判決の額 |
慰謝料 | 代表的訴因 |
1
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H11 H13.9 |
京都地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
3064万円 |
請求せず | 構造・防火上の瑕疵 |
H14.9 | 大阪高裁 | 同上 | 3064万円 2013万円 |
請求せず | . | |
2
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H12 H14.9 |
松山地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
2311万円 2256万円 |
250万円 | 木造不同沈下 |
3
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H13 H15.3 |
釧路地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
2565万円 1865万円 |
100万円 |
床下浸水 |
4
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H13 H15.9 |
京都地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
4378万円 3702万円 |
請求せず | 耐震性不足 |
5
|
H11 H16.2 |
京都地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
5932万円 4318万円 |
請求せず | 木造4階建てという違法建築 |
6
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H11 H14.6 |
東京地裁 | 瑕疵担保 不法行為 債務不履行 |
7289万円 6132万円 |
200万円 | 200角の柱に100角の柱を使用 |
8
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H14 H15.11 |
大阪地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
3720万円 498万円 |
請求するも 0査定 |
鉄骨造・中古住宅 |
9
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H10 H14.5 |
盛岡地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
3529万円 2405万円 |
1000万円の請求に対して100万円 | 構造不良 |
10
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H10 H14.6 |
大阪地裁 | 瑕疵担保 不法行為 債務不履行 |
2727万円 1903万円 |
300万円 | 木造不同沈下 |
11
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H13 H14.7 |
京都地裁 | 瑕疵担保 | 2100万円 1367万円 |
200万円の請求に対して認めず | 構造不良 |
12
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H11 H14.8 |
仙台地裁 | 瑕疵担保 不法行為 |
3552万円 3101万円 |
100万円 | 施行不良全般 |
14
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H10 H14.11 |
神戸地裁 | 瑕疵担保 不法行為 債務不履行 |
7590万円 2855万円 |
1372万円に主張に対して900万円 | 基礎の瑕疵 |
15
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H10 H15.9 |
長野地裁 | 瑕疵担保 | 1891万円 1116万円 |
請求せず | 構造・施行不良 |
16
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H11 H15.12 |
仙台地裁 | 不法行為 債務不履行 |
3068万円 1663万円 |
10万円 | 基礎の瑕疵 |
17
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H7 H15 |
名古屋地裁 | 瑕疵担保 | 4388万円 3373万円 |
100万円 | 基礎コンクリートの強度不足その他 |
19
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H12 H16.2 |
京都地裁 | 瑕疵担保 | 9985万円 2721万円 |
請求せず | . |
21
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H11 H14.9 |
京都地裁 | 瑕疵担保 不法行為 債務不履行 |
2689万円 |
200万円請求するも否認される | 増改築の構造的瑕疵 弁護士費用も否認される |
・損害請求額は、実際の損害額や弁護士費用、建築士の鑑定費用など一切の費用を合算したもの。
・判決額は、その中で認められた金額の合計
・慰謝料の金額は判決額の中に含まれています。
・複数で提訴した場合の慰謝料は一人一人に提示されますが、この表では一人当たりの慰謝料の額を書いています。
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