業者選びと契約−失敗しない工事契約書のカンどころ住まいと法律・タイトル

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建物グレードと坪単価

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見積書の見方
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●ローコストの心得
坪単価の目安は建売住宅
見栄、体裁を捨てて・・
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建物の形とコスト要素
定価と値引率のカラクリ
時間を武器に使え!
途中で諦めるな

●値引きのツボ
値引きはいくらまで可能か
値引きは織込み済みを
知っておこう

値引率で判断するな!
精一杯の値引きです

●住宅価格の裏側
住宅価格 4つの特徴
単価比較は意味が無い
価格の主導権はどっち
オープン価格と設計価格
仕切り値と値付け

●見積ミニ知識
各業界の利益調べ(2007)
HM別、坪単価の傾向

見積はポーカーゲーム
見積は誰もわからない
目くらましテクニック
坪数水増しテクニック


 

 

 
値引きはいくらまで可能か

 サポートサービス等をしていると、「この業界は一般的にいくらまで値引き出来るのか」といったお問い合わせをいただくことがあります。

 実は値引き幅というのは千差万別で、「今月は決算値引きだから300万円値引きします」といった話や、鼻を木で擦ったような「弊社は適正価格で提出しています。あくまでも端数値引きです」という堅物な会社まで様々です。

 そりゃあそうですよ。


 相手(住宅会社)の立場からすれば、一銭でも値引きしない方がありがたい。
 一方購入者、注文者であるあなたからすれば一銭でも安い方がよい。

 実は、どんなに「弊社は○○を売りにしています。○○には自信があります。良い家を建てましょう・・」・といいつつ、このことだけは、お互いに絶対に相容れない部分なのですからね。
 まして、交渉下手な日本人とすれば、ついつい値引き交渉も、値引きの話をするのも気後れすると感じる方も大勢いますね。

 

 さて・・・・。
 3社に注文住宅の見積を依頼し、それぞれバラバラの見積金額が出てきたのですが、最終的な値交渉の結果、相手(ハウスメーカー、建築会社など)が提示してきた値引き額は、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■A社の値引き・・2,425万円→値引き▲25万円→2,400万円
2,425万円を、25万円値引きさせてもらって、2,400万円でのご契約はいかがでしょうか。

■B社の値引き・・2,568万円→値引き▲168万円→2,400万円
2,568万円を、160万円値引きさせてもらって、2,400万円でいかがでしょうか。

■C社の値引き・・2,768万円→値引き▲360万円→2,408万円
決算なので、決算値引きとして2,768万円の見積もりを、360万円値引きさせてもらって、2,408万円でのご契約でいかがでしょうか。


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という返事だったらどうしますか?

 実は、合い見積もりをとると、多くはこのような値引き割合になる場合があります。
 A社は、見積価格も低いが値引率も低い。C社は、見積もりは高かったが、値引率は一番大きい。決算値引きだなんだかんだで、1割以上の値引きもよくある話です。
 かといって、木で鼻を擦ったときのように、ほとんど値引きをしない会社もあります。

■この業界、値引きに「適正な率」というものはない
 上の例からも、値引き幅に適正な値引率なんていうものはないのです。

 さらに、別の視点で考えてみましょう。
 もし、たった一社だけに見積もりを取っていたら、それぞれの値引き幅を知ることは無く、そう言うものか、で終わってしまいますね。

■身近に振り替えれば、定価と相場のある物ばかり・・しかし、
 自動車の値引き、家電製品の値引き、野菜の値段すべて定価があるか、あるいは相場があるものばかりです。しかし、建物だけは、材料と住設の価格が分かるだけで、他には定価も相場もわかる物は何もありません。せいぜい坪単価が目安になる程度ですね。
 つまり、見積書の作り方も、見積書の中に値引き額をどう想定しておくかも、すべて建築会社、ハウスメーカーの腹づもり、駆け引きそのものなのです。

■見積書って
 少し、A社.B社.C社の返事を振り返ってみましょう。
 A社の返事は、良く言えば見積価格も適正に出し(過剰な利益を載せない)、そのかわり値引きも余りしない会社の典型です。

 B社の返事は、『お客様にも値引きを楽しんでもらった』と思わせる程度の値引き幅を最初から想定している会社です。あるいは住宅会社の見積を値切ったという納得感を持たせる方法です。
 でも、競合が無く、価格に鷹揚なお客さんであれば、ほとんど値引きせず、A社のような雰囲気を作り出し、『ラッキー・・値引きしなくて利益率が上がった』と思っているかも知れません。

 C社の返事は、明らかに最初から1割以上の値引きをするつもり、つまり、『あなたのために大サービスしちゃいました』というアピールを織り込んだ上の見積書ですね。

 

結局のところ、と言うお話なのです。

 

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