時間を武器に使え!

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 すでに契約ミニ知識の「華僑に学べ(注文住宅)」の方で触れていることですが、華僑の人ほど『時間を武器に使う』のがうまい人はいません。
著者が店舗の設計や工事をやっていた頃、商売柄、華僑の人達の店作りを手伝うことがあります。それは、設計だけの場合であったり、設計施工で工事までやったり、いろいろですが、価格を下げるために、彼らは生半可な交渉はしません。
店をつくる・・というエサをぶら下げつつ、日本人のように計画を立て、その時になれば何がなんでも開店しなければならない・・なんて発想はしません。
機が熟すまで、と言うよりも相手(見積もりを提出している工事会社)がしびれを切らし、根負けし、『もう。ここまで値引きしますよ~』というまで時間を武器に使います。
これは国民性なので仕方ないのですが、日本人はえてして、自分が描いた計画のスケジュールを大事にする国民性です。
それはそれで良いことももちろんいっぱいあるのですが、その計画に自分が固執するあまり、有利な動きを縛られてしまうことがあります。
住宅で言えば、学校の始業式が始まる3月には引越をしたい・・と完成日が気になると、交渉もそこそこに値段を決めてしまいます。
あるいは、業者の方から、『もう、そろそろ決めて頂かないと、3月末完成は無理ですよ』と完璧なプレッシャーをかれられます 。こうなれば日本人は、こらえ性がありません。
でもねぇ。華僑の人達は違います。
『3月に入居したいなぁ。しかし、値段がなぁ・・』と3月に入居したい素振りを見せつつ、値段が合わない限り、テコでもサインしません。でも、『3月に入居したいよなぁ』と繰り返します。
そういう心理ゲームでは、業者の方が根負けして、妙に時間稼ぎをしているのは自分たちか・・という錯覚に陥り、なぜ、しなくても良い値引きをしてしまうのです。
『自分の立てた計画に固執する日本人』
『計画よりも、実質のお金を重視する華僑』
なかなか、好対照な国民性ですよ。

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