断熱、結露、シックハウス-断熱と暖房住まいと法律・タイトル

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望ましい浴室断熱


 

 

 

 次世代省エネにしておけば快適だろう・・と誰しも考えがちですが、実は次世代省エネといっても、その性能は実に千差万別なんですね。
 一例を挙げれば、次世代省エネの基準はQ値というものを基準にしていますが、これは、天井(屋根)、外壁、床などからどれだけ熱が伝わるのかのトータル量を決めているだけで、『太陽が当たる、当たらないといったここの住宅の気象条件は、全く度外視している』んです。

次世代省エネを比較してみると・・・(天井、屋根)

 右下の図は、天井、外壁、床の断熱性能の比較をしたものです。(W地域)
 スウェーデンハウスは日本の住宅の中でもっとも断熱材の厚みが厚いハウスメーカーです。そして、充填工法の一般的な次世代省エネルギー仕様の住宅と、トレードオフ制度を利用して天井の断熱材を半分にした住宅。外断熱工法の住宅と新省エネルギーレベルの住宅の5つを比較してみました。

 赤が、充填工法で作った次世代省エネの基準となる数値ですが、天井などは同じ次世代省エネとひとくくりにしても、結構差が生じています。

 たとえば、日本でもっとも断熱性能に特化したスウェーデンハウスは、なんと天井断熱の厚みが300mmもありますから、次世代の基準値の1.5倍の性能す。

 反対にトレードオフ制度を利用して、天井断熱材を薄くした場合は、同じ次世代省エネでも性能は6割程度の性能に落ちてしまいます。

 外断熱も良いように思いがちですが、もっともよく使われている形式認定というものを使った屋根面の断熱性能は、実は基準値の6割程度でしかないのです。

 そして1ランク下の新省エネの天井の断熱性能と上の2つのトレードオフ制度を利用した次世代省エネと、外断熱では実は同じ性能なのです。

次世代省エネを比較してみると・・・(外壁、床)

 外壁は壁の厚みという制約があるので、あまり大きな差は生じませんが、それでも壁の厚み(軸組工法の柱、2X4工法のスタッド)を120mmに大きくして、その中に目一杯断熱材を入れたスウェーデンハウスは、基準値の約1.2倍性能が高くなり、反対に断熱材の厚みに制約のある外断熱では、次世代省エネの基準値よりも2割程度性能が低下しています。1ランク下の新省エネの外壁の性能と似たようなものになってしまっています。

 などは、スウェーデンハウスは次世代省エネの2倍の断熱材が入っていますから、性能差も倍近くになっていますね。新省エネの床と比較すれば3倍です。 そりゃぁ〜。冬ぬくいでしょう。以前第三者監理をさせていただいたお宅で、「体験宿泊をしていっぺんに気に入った」と言うことでスウェーデンハウスを選ばれた方がいました。

注意点

 まとめれば、太陽の影響を最も受けやすい天井(屋根)面の断熱性能は、次世エネと一言で言っても実は倍と半分近い性能差がある。床なども同様で、外断熱の場合は基礎断熱にする場合が多いので純粋な比較は出来ませんが、差は生じる。外断熱などは、個々の熱の伝わりやすさは次世代省エネの基準値の中ではもっとも低いのですが、違うメリットを考えて選択される方もいるようです。

 このように単純に比較しても、実は次世代省エネ・・といってもその性能は千差万別なんですね〜。

■トレードオフは要注意
 断熱ミニ知識でもふれていますが、建築条件付きなどでひろく行われている「トレードオフ制度を利用した次世代省エネルギー仕様」は、窓ガラスをLow-Eガラスにすることで、天井(または屋根)の断熱材の規定値の半分に出来るため、多くの住宅会社で行われていますが、上の比較のように、断熱材の厚みが薄くなれば、実際には2階あるいは3階など最上階は思っていたよりも暑くなってしまいます。

■暑がりさん、寒がりさんの重点特化
 また、相性の問題から言えば、暑がりさんなら天井断熱を300mmにする(吹き付け工法)。寒がりさんなら、床下の断熱材を200mmにするというふうに、重点特化(一部の断熱材の厚みを厚くする)も断熱の一つの方法ですよ。
 断熱性能は、単純に厚みに比例し、厚くなればなるほど性能も良くなりますからね。


  断熱を考える前に  
2012.10 「間取り図で見分ける買っていい家と悪い家」 を出版しました。住宅の購入や契約のための121のチェックポイントが網羅されています。
このホームページやサポートサービスのマニュアルにも載っていない部分もありますので、ぜひご活用ください

2011.6 「断熱」の本を出版しました。
『よくわかる最新断熱・気密の基本と仕組み』―断熱・気密がわかれば、結露と換気もよくわかる! 断熱・気密の技術 』
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