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2.なぜカビになる

では、いつも空気中に漂っている真菌が、どうして目に見えるカビという形に変身するのでしょうか。
空気中のカビの菌(胞子)は、空気中に漂っているうちに物質に付着し、適当な水分や温度条件が揃うと出芽し始め、菌糸を伸ばして生育し始めます。私たちが見ているカビは、出芽した胞子を見ていることになります。
また、真菌がカビという目に見える形に変わるためには次の4つの条件が必要です。
1.適度な温度があること(10〜35℃前後)
2.栄養分があること(有機物でホコリ、チリ、あかなども栄養素となる)
3.水分がある(湿気と言う方が適している)
4.酸素があること(呼吸、発酵に必要)
住宅の中で発生するカビは、一般的に10℃から35℃程度の温度で生きることが出来ます。その温度は人間が快適に暮らせる温度とも一致しており、そのため、1番目の適度な温度という条件をコントロールすることは出来ません。(さらに低温、高温で棲息する菌も存在しています)
また、二番目の栄養分は、有機化合物と言われるいわば自然、人工のものを問わず、すべて物質が栄養素になると考えても良いでしょう。典型的な例はチリ、ホコリ、あか、石けん水の残りカスなど人間が使うほとんどすべての物質も、さらに廃棄物も含めて栄養源になってしまいますから、これらを厳密にコントロールすることもなかなか出来ません。ただ、菌糸という根を付着した物質に伸ばす必要があるため、ツルツルした物質にはカビは付着しにくいですが、サッシにつくカビのように、サッシ自体に汚れやホコリが付着しているとそこにカビ菌が付着してしまいます。
そして、水分は、私たちが見えている水という形の固形物ではなく、表面結露するギリギリの状態の水分、といった方がわかりやすいでしょう。ひとつの例を挙げれば、汗がどんどん出ている手ではなく、緊張で手が汗ばんでくる・・といった状態の水分、言い換えればまだ手に汗が出ているか出ていないような状態を好んでいます。
つまり、湿度70〜99%の状態がもっとも生育しやすい環境と言えます。結露が発生してしまい、水分が表面に出てしまって水滴がたっぷりついている部分(水の中)には付着しても生育することはありません。これは、水の中では酸素を利用することが出来ないためです。(カビは呼吸、発酵に酸素が必要)
その結果、一般的には梅雨時などの湿気が多い時期にカビの発生が高いことになります。
また、カビは紫外線に弱く、直射日光が当たる場所ではうまく生育できません。そのため、カビが発生する場所は日影やジメジメした北側に多く発生する、ということになります。
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