断熱、結露ミニ知識

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 冬。暖房をしていなかった部屋の室温は11℃から12℃。
 夏。冷房をしなかった2階の部屋は30℃から32℃にもなっています。
 しかし気をつけなければならないのは、それは室温だけでなく、実は周囲の床、壁、天井の材料の温度もその室温に同化して同じ程度の温度になっているのです。

 エアコンはいつまで回るのか
 そして、夏は床、壁、天井などの材料から暑い熱が放出され、冬は冷たい冷気が放出されています。
 
そのためエアコンは、単に室温が設定温度になるだけで無く、周囲の材料の表面温度が、エアコンで設定した室温と同じ程度になるまで、回り続けているのです。空気だけ設定温度になっても、周囲の材料から発する熱が室温を夏は上げようとし、冬は下げようと働いているからです。

 改めて輻射熱の重要性を知る!
 前ページで人間の体感温度は、気温と輻射熱と湿度の3つの要素が混ざり合っていると書きました。いくら室温が予定室温になったとしても、周囲の床や壁、天井の材料が持つ熱が室内に放出されている限り、室温は一定しないのです。
 この原理を知ることが、実はエアコンを効果的に使う、そして断熱の重要性を知るもっとも大事なポイントなのですが、ほとんど人は、このことに気づかずに使って、効率の悪い運転をしている場合が多いのです。

 感じ方の時間差
 私たちがエアコンを運転し始めると、寒いあるいは暑い部屋では、フル回転で運転し始め、それがしばらく続きます。
 しかし、エアコンが効き始めたと感じているときは、まだ周囲の材料の温度は室温前後になっておらず、その材料の温度を上げるため(下げるため)にエアコンは動き続けます。
 そして、床や壁、天井の材利用の表面温度が、概ね室温程度になったとき、エアコンは運転を止めるのです。


 どうしてエアコンを頻繁に止めるとダメなのでしょうか。
・連続運転の時
 右の図は、連続運転をしているときの運転と休止の状態ですが、エアコンは、設定した温度から室温が離れると運転を始め、設定室温になると休止します。
 そのため、連続運転が続いているときは、急激な送風も運転音もありませんね。それだけ穏やかに、少ないエネルギーで運転していることになります。
・間欠運転の時
 しばらく家を出る、もったいないからエアコンを止めておこう。
 よく考える方法です。でも、そうすると右の図のように、大きく下がってしまった室温とそしてなによりも床や壁、天井の材料の温度を元の室温に戻すためには多大なエネルギーが必要になります。
 それが結果として効率の悪いエアコン運転をしてしまっているのです。

 床、壁、天井の熱は断熱次第
 周囲の材料が熱を持つのは、外の外気の影響です。外が暑ければ外壁を通じて内壁も暑くなります。(冬はその逆ですね)
 ということは、高断熱にするほど内壁は外からの熱の影響を受けにくくなる。だからも高断熱はエアコンの効きに直結する問題なのです。そしてそれは、快適性に直結しています。

 なぜ、頻繁に切るクセがついたのか。
 それは、今までの家は高断熱ではありませんでした。そのため、冬のストーブと同じような直接暖房のつもりですぐに切ったり入れたりする感覚があった事と、やはり日本人特有のもったいない精神でしょうか。



高断熱の家にしたら、エアコンの頻繁なONOFFは、逆にもったいない。
 真夏(真冬)に買い物で2〜3時間家を出る。
 そんなときでも高断熱の家では、エアコンを切るよりも入れておいた方が良いのです。
 それは、外気からの影響で床や壁、天井が暖まり(冷え)、止めていたエアコンでまた冷やす(暖める)エネルギーに比べれば、連続運転で床、壁、天井の材料の温度が上がらないように(下がらないように)していた方がよいのです。

    

 

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