ときには怒れ!

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・・・・現場監督とうまくいかない。・・・・
 

 以前、サポートサービスを受けられている方から、こんなお便りをいただきました。


 最近、家の施工と管理の仕方について、ハウスメーカーと施主側でもめています。
 たとえば、
 1)キッチン給水管カバーの破れを施主が指摘したが、現場監督からは「すでに補修されていました」との返答がくる。しかし施主が再度、現場を見ると全く補修されていない。

 2)上棟当日、「合板の釘打ちは、内壁・天井・外壁とも全てきちんと確認し、問題ありません」と、監督に言われた。にも関わらず、後日、施主側で外壁の釘の打ち忘れを発見。監督に補修を依頼、事なきを得ました。

 3)夜間現場を訪ねると、誰も居ない現場で窓が開けっぱなし。大工さんが閉め忘れて帰宅した様子。壁には裸のグラスウールが詰められていました。

 4)サイディング業者は家族経営。小学生くらいの子供を現場に連れてきた状態で作業している。危険いっぱいの現場に子供を連れてくれば、親として子供の身の安全を最優先してしまい、作業への集中力は二の次になってしまう。

 

 この4つのトラブル。実はトラブルと呼ぶには小さな、どちらかというと程度問題のトラブルなのですが、些細なことでも気になる施主に対して、ぶっきらぼうに「大丈夫です」と答える現場監督。工事の問題は些細なことなのですが、何より、現場監督の返事に納得がいかないのです。

 この方の冒頭は、こんな言葉で始まります。

『こちらは素人、先方はプロということで、謙虚な気持ちを忘れず、ミスを補修してくれた後は、きちんとお礼の言葉を述べ、「初めての家づくりで不安もありますが、経験豊富なプロの皆様を頼りにさせてください」と、都度、お願いしておりました。』

 

 これで「はは〜ん」と来ました。
 私は次のようにメールを返しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 多分ですが、○○さまと今回の現場監督の組み合わせは、もっともトラブルが発生しやすい組み合わせだろうと思いますし、このようなトラブルは何度か見ています。

 最初のメールに非常に大事なキーワードが残されています。

 それは、
 「営業さん、現場監督、職人さんには出来る限り感謝の言葉を伝え、」
 「こちらは素人、先方はプロということで、謙虚な気持ちを忘れず」
 といった部分なのですが、実はこのような表現を使う方は、相手に非常に気を使う方で、逆に言えば、ご本人は気づいていませんが、相手にも自分に対して気遣いをして欲しいタイプなのです。

 しかし、相手の現場監督は、いわゆる「デリカシー」の無いタイプなのです。

 つまり、デリカシーを感じて欲しい人と、まったくデリカシーを感じない人との組み合わせだったのです。

 では、どうして、このような問題が今までの社会生活で発生しなかったのでしょうか。

 その理由は簡単です。
 友人にせよ、知人にせよ、そのような人とは、あなた自身が選別し、避けていたはずですし、避ける時間的な余裕もあったはずです。
 あるいは、今までの会社勤めでそのような人がいたとしても、関わりを持たなければ良かった。つまり、相手との距離感を自分でコントロール出来たのです。

 しかし、家を建てるとなると、初対面の現場監督とそう簡単には距離感を測れませんし、いままで敬遠してきた関係の構築をどうすれば良いかの社会的経験も積んでいません。
 ましてや、もっとも苦手な相手が現場監督だったのが今回のトラブルの原因です。

 その軋轢が、今回の心理的な原因の一つだと思います。
 このような場合は、はっきりに、自分の性格を伝え、相手の性格も説明した上で、そう言うことの積み重ねがいろいろな行き違いになったのだ・・ということを言った方が話は早いように思います。

 なぜなら、
 「こちらは素人、先方はプロということで、謙虚な気持ちを忘れず」などというあなたの気遣いなどデリカシーのないヤツには通じていないからです。

 「私はこういう性格なのだから、キチンと説明をして欲しいだけなのです」と言えば良いだけのことですから。

 キーワードは、
 「デリカシーのないヤツと如何につきあうか」です。

 問題が大きくなってきたので上司も出てきたのではない感という気がします。

 そして、デリカシーのない人には、はっきりと「あなたはデリカシーがない」と言えばいいです。このタイプの人は、言われても傷つきません。
(言われれば気がつくが、感情的に残らないという意味です。バカという意味ではありません)
 こんなことを言ったら、相手に失礼だし、相手を傷つける・・と考えるのは、謙虚さが人間関係のもっとも大事な潤滑油だと−勝手に考えている−あなたの方なのですから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 この方はその後、営業マンや現場監督に上のことをはっきり伝え、「気遣いさんタイプの上司」も出てこられて、その後はうまく進んでいるようです。

 こういうタイプの人は、建築主の1割程度はいるはずです。特に女性で・・。
身に心当たりはありませんか??

 営業マンや現場監督とうまくコミュニケーションが取れないのは、あなたが一歩引いてしまっているからなのです。そういうヤツとうまくコミュニケーションを取る方法を心得ていないからなのですよ。

 別な言い方をすると、この方には『腹を割って話せ』というアドバイスをした、ということなのですが、気遣いタイプさんは、それが苦手なので、ついつい問題を自分の中に抱え込んでしまうんですね・・。

 今までの生活では、あなたが相性の合わない相手を避けることが出来た。 しかし、相手が一方的に決められる住宅工事では、相性の合わない相手とどうつきあうかも大事なポイントですよ。

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